ちょい若おやじの映画と読書の記録

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映画レビュー#1 映画クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!! [クレヨンしんちゃん]

2014.07.22 (Tue)
クレヨンしんちゃん関係のレビューをはじめて書くので、その前に、管理人とのクレヨンしんちゃんとの関係性を簡単に。

クレヨンしんちゃん 原作:臼井儀人(故)
連載開始1990年~2010年
既刊50巻、現在、臼井儀人のスタッフにより『新クレヨンしんちゃん』として連載継続中

TV朝日にてアニメ化1992年~

クレヨンしんちゃんの連載開始時に誕生した私にとってクレヨンしんちゃんは生活の一部となるほど見続けたもの。
今や、キャラクターが一人の人格として存在しているように感じるほど。
クレヨンしんちゃん絶賛批評はここで書くことではないので、他に譲るが、クレヨンしんちゃんは、キャラが人格として成立してしまうほど、私の中で独り歩きをしており、それは私の妄想、想像、フィルターを通して冷静なレビューとは程遠いかもしれないことを踏まえていただきたい。

さて、本作に対するレビューをはじめよう。

[説明]
公開:2013年(日本)
上映時間:95分
監督:橋本昌和
脚本:浦沢義雄、うえのきみこ
原作:臼井儀人
出演:矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治ほか
音楽:荒川敏行

[あらまし]
春日部に「カスカベB級グルメカーニバル」が開かれた。ウリは、「ソースのケン」なる人物による焼きそば。TVのCMに惹きつけられた「かすかべ防衛隊」の、風間、ボー、マサオ、ネネ、しんのすけ+シロは親にだまって会場に向かうことになる。そのころ謎のB級グルメ根絶を狙う「A級グルメ機構」という組織により、B級グルメ会場は占拠されようとしていた。最後のカギとしてケンさんがその恋人(?)に頼んだのは「伝説のソース」を持ってこさせることだった。
そしてかすかべ防衛隊は何も知らず、追われる恋人からソースを運ぶことを引き受ける。
風間「困っている人を助けるのがかすかべ防衛隊」
しかし、A級グルメ機構の刺客たちがかすかべ防衛隊に次々に襲い掛かることに。
かすかべ防衛隊に襲い掛かる刺客たち、遭難からくる不安、そして極度の空腹状態。
彼らの「友情」が今試される!
(文・筆者)

[レビュー]
クレヨンしんちゃんは当初、PTAの言うところ「下品」なアニメであり、見せてはいけないアニメの代名詞であった。それがいつしか、おそらく劇場版『オトナ帝国の逆襲』(2001)『アッパレ!戦国大合戦』(2002)を契機に、「家族」「友情」「愛」をテーマに日本の中流階層を逞しく生きる家族としてのものとして今や社会の教科書でも一例として取り上げられている。
その解釈にともない、TVアニメ版、劇場版もそれに迎合するように、近年、本来の「下品さ」を失ったものに変わり、感動装置としての映像に変容していた。

その状況での本作。
結論から言えば、久しぶりによくできた脚本、「下品さ」を許される範囲で見せようとする意欲を感じる脚本であり、「ああ、お久しぶりぶり~、しんのすけ!」と言いたい作品である。

私が、クレヨンしんちゃんに要求するのはただ1つ、「笑い」である。「オトナが見ても楽しめる映画」を狙って作る作品ではない。
その中で生まれる「たまたま」「オトナが見ても楽しめる」作品であるべきなのだ。
つまり、あれやこれやと思考をめぐらせて、明らかに問題を提起するようなテーマが見える作品ではだめなのである。

この観点において、本作はとにかく無理なく(?)笑い一辺倒なのである。
そもそもB級グルメカーニバルのためにソースをひたすら運ぶ、そしてそれを邪魔するA級グルメ機構という存在、軸がもうふざけている。
そして何より、本作において活躍するメインはかすかべ防衛隊である。最近はオトナ泣かせで「家族」をテーマにしていたが(もちろんそれ自体は悪くないはず)、かすかべ防衛隊それぞれのキャラを活かした構成になっており、その苦難の中で揺れる「友情」というものが描かれている。ただし、所詮「友情」。またもや泣かせにきていると思いきや、単なる「友情」ものではないのがシリーズ作品としてのクレヨンしんちゃんなんだろう。
本当に、キャラ1人1人を脚本家なり監督なりしっかり微分して描いていったのではないだろうか。見ていて「ああ、ネネちゃんらしいなあ」とか「ボーちゃんらいいなあ」とか「らしい」なんて感情、本来ならば現実世界のものではないのに言えるわけがないはずだが。ここが故臼井義人氏にはじまり、TVアニメシリーズの初期を支えたスタッフたちの残したものであり、それがクレヨンしんちゃん独特の持ち味であると考えている。
次に、敵キャラについて。これが単なる「悪」ではないのである。高貴な(?)家庭に育った彼にとって実はソースのゲンさんが作る焼きそばは魅力的な、匂いや音、空気から直接脳に飛び込んでくるその魅力に強い憧れを抱きながらも自分が生きてきたという証を守るためにその存在を否定する。それは最後に彼が「やっぱり美味いじゃないか」に凝縮されているだろう。
ひたすら笑っておきながら、最後にかすかべ防衛隊が焼きそばを作っているシーンにほのぼのさを感じ、そして、さまざまな具材が揃って、そして伝説のソースが絡んではじめて究極の焼きそばができるというシーンは、その具材がかすかべ防衛隊の5人+1匹を、そして何かわからない(伝説)ソースは、何かわからない彼らだけに通じる信頼感、友情を表しているようにも思えた。これは深読みのしすぎだろうが・・・。
さて、最後に、クレヨンしんちゃんにとっての本作とは何だろうか。まさにそれを考えさせる、という意味合いを持っているのではないだろうか。なお、私にとっては、クレヨンしんちゃんは、家族で金曜日の夕方にご飯を食べながらTVに映っているものであって、けらけら笑いながら見るものだと思った。視聴者にとってクレヨンしんちゃんが当時の記憶装置として作用してきたからこそ、「思わず泣いてしまったよ~」となるわけではないだろうか。
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