ちょい若おやじの映画と読書の記録

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"Words can't describe how it feels flying through an aurora. I wouldn't even know where to begin..."

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映画レビュー#57 チャッピー [洋SF]

2015.10.13 (Tue)
poster2 (1)
[説明]
公開:2015年3月6日(米) *日本公開:2015年5月23日
上映時間:120分
原題:Chappie
監督:ニール・ブロムカンプ Neill Blomkamp (『第9地区』『エリジウム』)
脚本:ニール・ブロムカンプ Neill Blomkamp
出演:
シャールト・コプリー Sharlto Copley (『第9地区』『エリジウム』)
デーヴ・パテール Dev Patel (『スラムドッグ$ミリオネア』)
ニンジャ Ninja
ヨ=ランディ・ヴィッサー Yo-Landi Vi$$er
*ニンジャとヨ=ランディは南アのラップデュオ“Die Antwoord”のメンバー
ヒュー・ジャックマン Hugh Jackman
シガニー・ウィーバー Sigourney Weaver
音楽:ハンス・ジマー Hans Zimmer (『レインマン』『ダークナイト』など多数)

出典:wikipedia チャッピー(映画) , chappie(film)
日本版公式HP:映画『チャッピー』オフィシャルサイト(ソニー・ピクチャーズ)

[あらまし]
近未来、南アフリカヨハネスブルクで人間の感情を持つ“AI 人工知能”を持つロボットが誕生した・・・
兵器会社である“Tetravaal社”のエンジニアであるディオンは、AIを搭載したロボット“スカウト 人間型”を開発し、南アの高い犯罪率を抑制するために南ア警察によって使用されていた。その効果は抜群で、みるみる犯罪率は低下していき、ディオンはその功績を認められていた。一方、同社のエンジニアの1人であるムーアは、より殺人性の高い武器を搭載し、人間の脳みそを同期することでコントロールするロボット“ムース”を開発したが、その殺人性の高さとその高いコストが評価されず、ディオンに嫉妬を感じていた。
ディオンは更に、人間と同じように学び成長し、感情を持つ“完璧な”AIを遂に完成させるが、兵器会社のCEOからは「うちは兵器会社。詩を読み、絵を描くAIはいらない」と反対され、完成したAIを実際のロボットにインストールする許可を得られなかった。どうしても諦められないディオンはバッテリーを破損し、スクラップ寸前であった“スカウト”を無断で持ち出してしまう。その道中、ディオンは地元のギャング集団に拉致されてしまうのだった。ギャングの目的は、エンジニアであるディオンに“スカウト”の停止リモコンを作らせ、悪事を働くというものであったが、ディオンでさえ、それを作ることはセキュリティ上、不可能であった。
怒ったギャング集団から逃れるべく、ディオンはあの完成したAIを自分が持ち出したロボットに入れることを提案する。
そして、ついに世界初の“完璧な”AIを搭載したロボット“チャッピー”が誕生したのだったが・・・

『第9地区』『エリジウム』を監督したニール・ブロムカンプの最新作。
リアルなCGと実写の融合、独自の世界観で宇宙人、宇宙ステーションを描いてきた監督はAIロボットをどう描くのか???
(文責・管理人)


[レビュー]
実は劇場で見たかった作品。
監督の過去2作が個人的にはアタリだっただけに劇場で見たかったのだが、見ることができず、レンタル開始を楽しみに待っていた作品。

ちなみに、過去記事より
映画レビュー#25 エリジウム [洋SF]

ニール・ブロムカンプ作品といえば、まず舞台設定として南アであったり(『エリジウム』は違うか?)、毎回シャールト・コプリーが出演していたり、CGがリアルなのにそれだけに頼らない実写も凝っていたりと個人的には口に合う作品だったので、まずは今回もそんな感じなんだろうなあと思いながら鑑賞した。

今回のレビュー構成は、

 ①全体的な感想 ―過去作を思い浮かべながら・・・
 ②チャッピー ―いや~あの映像すごいよね~
 ③AIといえば・・・

以上、3点でやっていくこととする。

全体的な感想 ―過去作を思い浮かべながら・・・

結論から言えば、う~む・・・

いや、面白かったことは面白かった。
全体的には面白かったのだけれど、何かが足りないという気分になってエンドクレジットを迎えたのだった。
相変わらずの南アが舞台で考えさせられるところも多かったし、CGも無茶苦茶リアルで息をのんだし、その上それだけに固執しない実写のアクションシーンの魅せ方もよかった。チャッピーもシャールト・コプリーがモーションキャプチャで演じていたので、その動きも滑らかだったし、赤ん坊同然で誕生したAIが少しずつ成長する様子を演じる役者さんの演技力も楽しむことができた。

ただ、なんだろうな~
なんとも言い難いのだけれど、ストーリーがしっくりこなかったのかなあ???
ごめんなさい、何が「う~む」なのかはっきりできていないのに、こう言うのも失礼ですね。
まず、ちょっと切り離しておくべきなのは、AIについて、「AIは人間と同じなのか」という個人的な見解が分かれそうな考え方とか物語のオチにあたる部分についての個人的な価値観についてである。
映画を見ていて、自分の価値観や考え方と違うところが出てきたり、自分の中でうまく答えがわかっていないことが取り上げられていたりすると、どうしてもそれに引きずられて、感想を抱くことがあると思う。
それ自体は、最終的には見た人の勝手なので、全然問題ないと思うし、管理人もそんなことがしばしばある。
逆に、全く自分の考えと違うことが主張されていて、「はあなるほどね~」とか「いや、それは違うやろ!」とか言いながら、どっぷりはまって、面白い映画という感想を抱くこともしばしばある。

ただ、お好み具合とかではなくって、そういうのは抜きとして自分なりに、映画としてどのあたりが他と違うのかなあ、映画としてどのあたりが凄いのかなあとか考えるときは、管理人的には、自分の価値観との相違で考えないようにしている。

物語の展開で考えてみるか・・・

なんとなく見ていて思ったのは、途中からチャッピーたちがある人たちと対決することになるのだけれど、その構図がはっきりとしていなかったからだろうか。
それがいいって人もいるんだろうけど。
というのも、『エリジウム』のときはある意味わかりやすいほどに、貧困層で暮らした主人公と富裕層の戦いが描かれていたし、『第9地区』ではたった1人だけ宇宙人化してしまった主人公と人間たちとの戦いが描かれていたので、それと比べてしまったのかなあ。

それから、「え?!そこでそういう行動?!」といったツッコミが物語の肝心なところであったからだろうか。
チャッピーとエンジニアのディオンとの関係性の推移やギャングとディオンの関係性など。
でも、これはあくまで個人的なので、物語の展開で考えるならちょっと違うかなあ。

うん、でも面白かったよ!
別に、関係者に見られてるから怖い、とかじゃあないですよ。笑
もう1回見たいかと言われたら、見たいですもん。

チャッピー ―いや~あの映像はすごいよね~
ニール監督の好きなところは、すごいCG映像を用意してくるにも関わらず、実写部分をしっかり撮っているので、尚更そのCGと実写の境界がわからなくなって、全部が本当に映しているのではないかと思うところ。
それは今回も生きていて、むしろこれまでよりもすごいことになっていたと思う。
はっきり言って、チャッピーのどこがCGでどこが実写なのかわからなかった。

メイキングの一部のようなものがyoutubeにあったので、貼り付けておく。


以下の5つの写真は上に貼った映像から拝借。
↓シャールト・コプリーが演じている。
シャールト・コプリー2

↓こういう感じで全身グレーの服を着て、モーション・キャプチャしている
シャールト・コプリー1

↓これ、すごいなあ
チャッピー1

↓これもすごいなあ
チャッピー3

チャッピー2

こういう感じでやってたのが本当にわからなかったのですよ。
どこまでがCGなのか何なのかわからないというのは、こういうモーション・キャプチャの技術と更に実写を巧みに使い分けるという監督の手腕にあるのじゃないかなあ。
うん、やはりこの監督好きだ。

AIといえば・・・
本作は、感情を持ち、人間のように振る舞うというAIが登場した。
で、見た目や命の感じが自分と人間とは違うということをチャッピーは思い、それに対してとまどう様子や人間がどうチャッピーに伝えるのかということが描かれていたと思う。
例えば、ヨーランディは、チャッピーに対して、「見た目は違うけど大切なのは中身。死んだら次の世界に行くの。チャッピーにも魂があって、死んだら次の世界に行くのよ。」みたいな感じで、チャッピーに自分と同じだと教えていたシーンがあった。
他にもそんな赤ん坊と同じような知識のないチャッピーに人間がいかに何を教えるのかといったことも描かれていて、それによってチャッピーが所謂“悪いこと”をしてしまう。それに対して、チャッピーもまた自分の行為を見つめるような場面もあった。

完璧な人工知能というのがどういうものかわからないけど、そんなことを考えていると『鉄腕アトム』を思い浮かべていた。
世代ではないので、きちんとすべて見てはいないのだけれど、『鉄腕アトム』の「地上最大のロボット」という話を思い浮かべていた。これは、『20世紀少年』や『BILLY BAT』など数々のヒット作を出している浦沢直樹がこの「地上最大のロボット」を浦沢式のアトムとして描いた漫画『PLUTO』を読んだのがきっかけで知った話である。
51R3Q2V8NFL.jpg
amazon「PLUO(1)(ビッグコミックス)」より

管理人はきちんとすべて読んだのは浦沢直樹の『PLUTO』だけ。
これに出てくるAIについて、「完璧なAIとは?」という場面がある。
完璧なゆえに、つまり、人間と同じなために、エラーを起こすというものである。
そのエラーというのが、絶対にAIが違反することのないロボット三原則で禁止されている殺人というものであった。

それから、管理人の好きな『攻殻機動隊』でもAIに魂が宿るのかといった話や劇場版の続編である『イノセンス』でもセックスアロイドの暴走によって人間を殺す(本当は・・・だけど)というところから始まっている。
また、スピルバーグの『A.I』もAIが魂を宿るのかみたいなお話は出てきたし、ロビン・ウィリアムズの『アンドリュー』もそうだ。

AIものとしては、その「AIにも魂は宿るのか」とか「AIは人間と同じなのか」といった、AIに対する認識や考え方が描かれることが多いのだろう。
今回のチャッピーについては、その部分について2つの意見が対立するみたいな場面は少なくて、「完璧なAI=完全に人間と同じ」という前提で進んでいたように感じた。

おわりに
チャッピーを見て、何だか無性にAIものが見たくなったのでした・・・。
そして、ニール監督の過去作も見たくなりました。
それからこの作品、元々は監督が短編として作っていた『Tetra Vaal』というものが原作らしい。その動画がyoutubeにありました。これで全部なのかなあ?


↓『チャッピー』予告編
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コメント

わからないけどわかるような気も?
「結論から言えば、う~む・・・」
で、
「でも、面白かったよ」、
なのか・・・わからないけど、わかるような気も。ストーリー展開に疑問を持ってしまうのかな??

浦沢直樹の『PLUTO』、読んでみたくなりました。
No title
> なんとも言い難いのだけれど、ストーリーがしっくりこなかったのかなあ???

↑僕も同じ感想です。
CGは、文句のつけようのないリアリティなんだけど、
ストーリーや「AI」というものの捉え方に
新しさがないからでしょうね。
もうひとつ・・・って感じでした。
Re: わからないけどわかるような気も?
あかりちゃん、コメントありがとうございます。

> 「結論から言えば、う~む・・・」
> で、
> 「でも、面白かったよ」、
> なのか・・・わからないけど、わかるような気も。ストーリー展開に疑問を持ってしまうのかな??

なんとなーく、何かが足りないのか、しっくりこないのか・・・
多分、ストーリーの展開だと思うんですけど・・・

> 浦沢直樹の『PLUTO』、読んでみたくなりました。

僕はけっこう好きな作品です。
巻末に、プロデューサーによる製作裏話なども載っていて面白いです。
浦沢がアトムを読んで、感じたことが表れているようで、こういうの好きですね。
やっぱり他人がどう読み解いたかを読み解くのは面白いです。
Re: No title
つかりこさん、コメントありがとうございます。

> ↑僕も同じ感想です。
> CGは、文句のつけようのないリアリティなんだけど、
> ストーリーや「AI」というものの捉え方に
> 新しさがないからでしょうね。
> もうひとつ・・・って感じでした。

つかりこさんもでしたかー!
ホントにCGは文句のつけようのないリアリティだと思います。
新しさ、確かにですね。
新しい!とかすごい考え方だなあ!とは思わなかったですね。

細かいチャッピーの仕草は面白みはあったのですが・・・

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