ちょい若おやじの映画と読書の記録

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映画レビュー#38 スパルタンX [洋アクションコメディ]

2014.10.23 (Thu)

スパルタンX デジタル・リマスター版 [DVD]スパルタンX デジタル・リマスター版 [DVD]
(2011/04/08)
ジャッキー・チェン、ユン・ピョウ 他

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[説明]
公開:1984年8月11日(香港) *日本公開:1984年12月15日
上映時間:98分
原題:快餐車 英題:Wheels on Meals
監督:サモ・ハン・キンポー 洪金寶
脚本:エドワード・タン 鄧景生
製作総指揮:レイモンド・チョウ 鄒文懷
出演:
ジャッキー・チェン 成龍 ― トーマス
ユン・ピョウ 元彪 ― エドワード
サモ・ハン・キンポー 洪金寶 ― モビー
ローラ・フォルネル Lola Forner (西) ― シルヴィア
ベニー・ユキーデ Benny Urquidez ― 手下
リチャード・ン 吳耀漢 ― 患者
ジョン・シャム 岑建勳 ― 患者
音楽:クリス・バビダ 鮑比達 , 鄧少林 Tang Siu-Lam
配給:ゴールデン・ハーベスト 嘉峰電影有限公司

出典:エンドクレジット、wikipedia スパルタンX , 快餐車 (電影)

[あらまし]
―舞台はスペイン―
トーマスとエドワードは愛車「スパルタン号」に乗って、軽食販売をして生計を立てていた。
エドワードの父親は精神病院の患者なのだが、その父親がスペイン人女性を恋人として紹介してきた。その恋人の娘シルヴィアの美貌に惚れ込んだ2人であったが、このシルヴィアは一人で生きていくためにスリをすることで生きてきた。
一方、探偵局の助手であったモビーは所長が借金のため蒸発し、代理所長として勤務することとなる。その最初の仕事は、2人の女性を探すこと。理由は告げられないが、高額報酬に目がくらんだモビーは依頼を受け、そして、その2人というのがシルヴィアとその母であったのだ。
更に、シルヴィアを謎の男たちが追い回すのだが、その課程で、トーマスとエドワードは巻き込まれていく。
そして、独自の調査をしていたモビーも関わりながら、謎の組織と戦っていくのだが…

御存知、香港を代表する3人組(ホイ3兄弟ではない)、レイモンド・チョウ製作総指揮、ゴールデン・ハーベスト配給の、黄金の「香港80年代作品」の1つ。
ジャッキー・チェンが自身のベストバウト1位に挙げているらしい(wiki情報、自著『僕はジャッキー・チェン』にて)元全米キックボクシングチャンピオンのベニー・ユキーデとのラストバトルシーンをはじめ、見どころ満載のアクションシーンとコミカルな演出がマッチする。
若き日のジャッキー、ユン・ピョウ、サモ・ハンの熱き情熱と絶妙なコンビネーションここにあり!
(文責・管理人)


[レビュー]
大好きな作品である。
何回観たかわからないが、先日「映画レビュー#36 五福星」を書いたときに、またこのメンバーの香港映画が観たくななり再度鑑賞。
やっぱり面白い。
もちろん、この3人組のコンビネーション、アクション、コメディ要素が抜群なのである。
前回の『五福星』と大きく異なるのは、主人公としてこの3人が出演しているという点であるが、管理人にとっての笑いのツボとしては、かなり似たものである。
そして、シルヴィア役のローラ・フォルネルが超がつくほどの美人なのである。

ただ、今回はDVD付属のサモ・ハンのインタビューで興味深い点があったこともあるので、笑いの要素には軽く触れながら、そのインタビュー内容を書き留めておくことにする。

従って、今回のレビュー構成は、

①笑いのツボ ―3枚目の良さ、友情出演、観客のツッコミ(?)
②サモ・ハンへのインタビュー ―80年代の香港映画情勢について
③若き3人のアクションシーンの見どころ

の3点でやっていくことにする。


笑いのツボ ―3枚目の良さ、友情出演、観客のツッコミ(?)
サモ・ハンの3枚目キャラが最高に面白いと感じる。
イマドキ「3枚目」と言うのかわからないが、まさにこの言葉がよく似合う役どころだと思った。
かっこつけたがるくせに、ビビりだったり、そしてサモ・ハンのぽっちゃりとした体格に似あわぬ機敏さ…
挙げだしたらキリがない。
ただ、これはサモ・ハンに限ったことではなく、ジャッキーとユン・ピョウにも当てはまる。
この3人の役どころがぴったり掛け合っていて、面白い。
かっこつけでビビりぎみのモビーを演じるサモ・ハン、惚れたらモジモジしちゃって女に弱い純なエドワードを演じるユン・ピョウ、お気楽でも実はマジメなトーマスを演じるジャッキー。
最早、本作での役を超えて、この3人の私生活の性格でさえこんな感じに思っているくらいハマっていると思う。
もちろん、実際のところは知らないが、彼らのその後の映画を観ても同じような印象を抱く。

本当に素晴らしいトリオだと思うのだが、ファンを喜ばしてくれるのは、エドワードの父が入院している精神病院の患者にあの2人が出てくるのだ。正確には3人だが。
『五福星』でも大活躍のリチャード・ンとジョン・シャムがまた面白いのである。
やはりこの2人が出てくると、妙に安心するというか、+αの面白さを感じるのである。
上で、「正確には3人」と書いたが、自分を時計だと思い込んでいる患者役の役者もまた「あ、知ってる!知ってる!」という『五福星』にも出ている役者さんである。彼の名前は「ウー・マ 午馬」(wikipedia 午馬)だということを今回学んだので、名前を書いておこう。
ちなみに、2014年10月22日現在、wikiにおいて本作に出演していることは書かれていないが、間違いなく彼が「時計男」を演じていたのは明らかである。中文版wikiにも出ていたし、エンドクレジットにも出ていたし。

さてさて、更にいいのは、観客がツッコミをいれざるをえない演出たちである。
というのも、この映画において「ここが矛盾してる!」や「この設定はおかしいだろ!」は管理人にとってはどうでもいい。
ただ、「おいおい、スペイン舞台なのに全員広東語かよ!」や「さっきのカットでスパルタン号ボロボロだったのに、このカットでは綺麗になってるし!」や「さっきの怪我はあっという間に治ってるし!」はOKなのである。
こういったツッコミを入れながら笑いながら観れる映画だと思う。
もしかしたら、もっと深い意味合いやその矛盾点などに映画としての背景の考察などができるのかもしれないが、管理人にとってはできないので、とりあえず笑いながらツッコミをいれるということで止めておきたい。
まだ観たことのない方、再び観る方ともに、ツッコミながら観るのもアリだろう。

もちろん、日本語吹き替え版も最高なのだが、広東語で聞いて「アイヤー(痛がる時)」を聞くのも最高だと思う。


サモ・ハンへのインタビュー ―80年代の香港映画情勢について
なぜ、スペインロケだったのか?
これについて、DVD付属の、おそらく2000年代くらいのサモ・ハンへのインタビューでサモ・ハンがその理由を語っている。
このころの香港はとにかく映画に対して厳しかったようだ。
撮影所での撮影はあまり問題なかったらしいのだが、ロケとなると、警察から厳しい扱いを受けていたとのこと。
全く撮影ができないこともしばしばだったようだ。
スペインで4か月にも及ぶロケをしたらしいのだが、撮影が自由にできるという理由は、監督としてのサモ・ハンがロケハンに行った際に、スペインの教会や街並みを見て決めたことと同じくらい重要な理由であったようだ。
なぜ、香港でのロケが厳しかったのか、つまり映画が警察に認められなかったのかサモ・ハンから詳しい理由は語られなかった。
だから、これについては、また別の機会に当時の香港情勢についての文献などを読んで想像するしかないので、それはまた別の機会にまわすことにする。
情勢としての大きな枠組みでの仮説としては、1984年の「中英共同声明」によって香港が「中華人民共和国」に移譲されるという歴史的背景から、表現の自由などに関する統制が厳しくなっていたのか、あるいは「大英帝国」の香港における影響度が実質上薄くなっていたのか。
あくまで仮説だし、何ともいえないので、実際に調べる必要がある。
スペインロケができるほどの資金がゴールデン・ハーベストに用意ができているのならば、映画会社の影響力なども考慮する必要もある。

いずれにせよ、そのような香港内での映画撮影において、サモ・ハン曰く、

 あのころの(80年代香港)映画は活気があった
 今もあのころのようになったらいいね
 (同インタビューより)

だそうだ。
これについては、その当時も現在の香港映画界も経験したことのない管理人には何とも言えないが、印象としては、80年代のサモ・ハンをはじめとする香港映画には確かに活気はあったように思う。
ハングリー精神などと片づけたくはないが、技術的にも今ほど優れたものがないとしても、工夫したり、若い力で映画を撮ったりしていたように思える。更にこの3人については、同じ京劇の学校で過ごし、兄弟のようにお互いを知った「仲間」としてより良いものを作ろうとしていたように見えるし、それを後押しできるだけの映画配給会社の存在があったのだろう。それは先人たちの作った流れだろうし、また、日本における日活ロマンポルノ作品にも共通するようなものではないだろうか。


若き3人のアクションシーンの見どころ
2014年10月現在で、サモ・ハンが62歳、ジャッキーが60歳、ユン・ピョウが57歳であり、今では彼らの機敏なアクションは見られない。これについては、だからこそ役者としてその他の顔を見せてくれるだけのポテンシャルと努力に感動することでもあり、年齢に応じた役どころを観るのもまた面白いポイントだと思っている。
だから、この若き時代だったからこその彼らのアクションもまた機敏さや激しさなどの点で見どころになっていると思う。
変な話だが、ことジャッキーについては、つい最近まであの動きを見せていただけで化け物級なのだが、やはり機敏さという点ではこのころが最盛期では?
アクションとしての見せ方もコミカルなアクション演出もあり、徒手空拳のバトルもあり、素晴らしい。
個人的に最高なのは、サモ・ハン演じるモビーがスパルタン号のお客が座っている「ザ・中国的な椅子」を拝借して戦うシーン。カンフー好きの方は完全に「あるある」なはずだが、あの椅子で戦うのである。
あの椅子をスペインを背景に観られるだけで爆笑であり、やっぱり「待ってました!」と言わずにはいられないあのシーンは見どころだろう。

もちろん、ジャッキーと元全米キックボクシングチャンピオンであるベニーユミーデとのバトルシーンは見もの。映画『サイクロンZ』でも同様のコンビでバトルシーンがあるが、それだけこの2人のアクションは画になるのだろう。
そして、ユン・ピョウの素早さもまた凄まじく、ソファの大量にある部屋でも「曲芸かわし」シーンは「10点」の札を挙げたくなる。
サモ・ハンももちろん最高である。
体格の割に機敏な動きをすることが笑いのツボでもあるのだが、その「機敏さ」のレベルは単なるギャグをはるかに上回るものだろう。管理人はカンフーのできない素人だが、あの動きはすごいのではないか?


おわりに
とにかく大好きな映画であり、やはり80年代の香港映画をまた色々観たくなった。
マイケル・ホイの『ミスター・ブー』シリーズ(正確にはシリーズではないが)もそうだし、ジャッキー映画もそうだし、観たいネタはつきない。
とりあえず『サイクロンZ』にしようかなあ…

youtubeより予告編を貼っておく。
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コメント

10点!
>さてさて、更にいいのは、観客がツッコミをいれざるをえない演出たちである。

わかりますわかります。そんなこと若に言われたら、もう、観たくて観たくて震えてきました。

80年代香港映画、きっと自分もたくさん観ているんだろうけれど、忘れているところが多いし、この年になったからこそ良さがわかるところがあると思うので、再確認させてください。

広東語「アイヤー(痛がる時)」、最高!

そして、

>ユン・ピョウの素早さもまた凄まじく、ソファの大量にある部屋でも「曲芸かわし」シーンは「10点」の札を挙げたくなる。

私はこのブログ記事に10点!
この映画、絶対観なくちゃと思わせてくれました!
No title
こんばんは。

スパルタンXの格闘シーンは「燃えよドラゴン」の格闘シーンと通じる本物の迫力がありますね!

サモ・ハン・キンポーのパロディ、「燃えよデブゴン」も機会があったら観てやってください。
Re: 10点!
レインボウさん、コメントありがとうございます。

80年代香港映画は私もまだまだ観きれていないので、私も観たいところです。
現在、「第5次80年代香港映画ブーム」くらいな波が私の人生に到来しております!
ぜひ情報提供お願いします!笑

> 広東語「アイヤー(痛がる時)」、最高!

最高ですよね!

そんなに褒めていただいても何もでませんよー。笑
「アイヤーッ」くらいしか言えません!
ありがとうございます!
Re: No title
ゆたかーん!さん、コメントありがとうございます。
そして、こんばんは!

「燃えよドラゴン」を間違いなく彷彿させます。
カットの割り方も彷彿させてくれますよね!
ジャッキー本人がベストバウトに選ぶのもうなづけます。
コメディ要素の中にこのようなシーンがあるのはさすがですし、彼らの若さの勢いも感じます。
そして、やはりブルース・リーの影響力はすさまじいですね。

「燃えよデブゴン」はなんと未見です!
要チェック映画なのですが、まだ観たことがありません。
現在、レンタルビデオ店を絶賛捜索中です。
ぜひ観ます!
No title
「プロジェクトA」もおもしろかったですよ。
Re: No title
つかりこさん、コメントありがとうございます。

> 「プロジェクトA」もおもしろかったですよ。

私も大好きな映画の1つです。
まさに、この『スパルタンX』同様、3人の息がぴったりで素晴らしい。
『プロジェクトA』シリーズは全て面白いし、何度見ても飽きません。
『プロジェクトA』観たくなりました。
ありがとうございます!
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