ちょい若おやじの映画と読書の記録

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"Words can't describe how it feels flying through an aurora. I wouldn't even know where to begin..."

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映画レビュー#31 永遠に美しく… [洋コメディ]

2014.10.08 (Wed)

永遠に美しく・・・ [DVD]永遠に美しく・・・ [DVD]
(2012/05/09)
メリル・ストリープ、ブルース・ウィリス 他

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[説明]
公開:1992年7月31日(アメリカ) *日本公開:1992年12月12日
上映時間:104分
原題:Death Becomes Her
監督:ロバート・ゼメキス Robert Zemeckis
脚本:マーティン・ドノヴァン Martin Donovan , デヴィッド・コープ David Koepp
出演:
メリル・ストリープ Meryl Streep ― マデリーン・アシュトン Madeline Ashton
ゴールディ・ホーン Goldie Hawn ― ヘレン・シャープ Helen Sharp
ブルース・ウィルス Bruce Willis ― アーネスト・メルヴィル医師 Dr. Ernest Menville
音楽:アラン・シルヴェストリ Alan Silvestri

出典:エンドクレジット、 wikipedia 永遠に美しく… , Death Becomes Her

[あらまし]
マデリーンとヘレンはいつもいつも憎しみ合って生きてきた。
マデリーンにいつもいつも男を奪われるヘレン。
お互いに「女としての魅力=若さ」に執着して生きるようになっていた。
整形外科医のアーネストと婚約したヘレンであったが、またもやマデリーンに奪われ、2人は結婚。
そして、ヘレンは過食症となりマデリーンへの憎悪のまま過ごすこととなった。
一方、マデリーンも金に物を言わせ、無茶苦茶な美容整形を繰り返すものの、自身の若さを保っているとは到底言えない状態であった。
-7年後-
デブで、精神病院に入っていたはずのヘレンが長年の夢であった自著の出版記念パーティーにマデリーンとアーネストを招待する。マデリーンは「どうせヘレンがデブだろう」と思いながらも、全力で若作りして、会場に向かうのだが、そこにいたのは、とても自分と同じ50歳には見えない美しく若々しいヘレンの姿だった。
マデリーンはなじみの美容整形の会社の社長から「若さを保つためなら金に糸目をつけない」と言ったことがきっかけで、とある場所を訪れるよう紹介される。
ヘレンと自分の差に打ちひしがれたマデリーンは、すがるように、その場所に行くのだった。怪しげな建物の女主人から「永遠に生きる薬」を渡され、その薬によって、マデリーンは若き頃の肉体を手に入れるのであったが…
「永遠に生きるのだから自分の体を大切にね…」女主人の言葉は何を意味しているのか?

「女同士の争い」をオスカー女優メリル・ストリープとゴールディ・ホーンがユーモアたっぷりに演じる。
そして、そんな女たちに振り回される医師をブルース・ウィルスが好演。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の監督ロバート・ゼメキスがメガホンをとり、笑いと皮肉を込めたコメディホラーサスペンス作品(?)
(文責・管理人)

[レビュー]
レンタルビデオ屋さんでたまたま発見し、久しぶりに観たくなり鑑賞。
恐らく、15年ぶりくらい…?
実は、メリル・ストリープ、ブルース・ウィルス、ロバート・ゼメキスだったことを知らなかったため、久しぶりに鑑賞した今回は割とそれだけで驚き、楽しめた。
今回は「笑いたかった」というのが鑑賞の最大の目的であったため、素直に笑ってみれた、という点では大満足。
ただ、同時に、この面白さに含まれる皮肉や不老不死についての見方には興味が沸いた鑑賞となった。

従って、今回のレビュー構成は、

①女同士の友情の結末 ― マデリーンとヘレンの友情(?)から
②不老不死の描かれ方 ― 邦題『永遠に美しく…』より
③原題 Death Becomes Her について
④俳優たち ― メリル・ストリープとブルース・ウィルス

以上の4点を軸に、どのような感想を抱いたかを述べていきたい。

女同士の友情の結末 ― マデリーンとヘレンの友情(?)から
まさに絵に描いたような(?)女の争いのようなものを描いているように感じた。
細かく2人の憎悪をたどってみると、青春時代に遡るようだ。

マデリーンからすれば、金持ち軍団とつるむヘレンへの妬み
ヘレンからすると、自分の彼氏を寝取ったマデリーンへの恨み

そこにはじまった2人の憎悪は表面上の〈友情〉の下でぐつぐつと溜まっていたようだ。
そんな中で、ヘレンの婚約者であるアーネスト医師をマデリーンが奪ったことでヘレンは完全に切れてしまう。

では、あの不老不死の薬を手に取った2人の動機を少し探ってみたい。

マデリーンはとにかく、若さ、美しさ、金に執着していたように思える。
あの薬についての劇中での説明が、マデリーン視点で描かれていたために、マデリーンが薬を手に取った動機は掴みやすい。
薬を入手するまでに、若さへの執着、美貌への執着は明らかであった。

ただし、こと金への執着に関しては、もしかしたら異なるように感じられた。
マデリーンは確かに、青春時代に受けた傷として「金」にまつわることがあるようだ。
そしてそれが引き金となってヘレンから男を奪いとるのはわかるのだが、よくよく考えてみると、アーネスト医師と結婚した彼女の生活はどうっだったであろうか?
あくまで、その金の目的としては、若さの維持にあったようだ。

マデリーンは、若さ、美貌、そのための金といったことに執着しているわけだが、彼女のその他者からの自己の評価は、もがけばもがくほど、彼女にとって苦しいものになっていたように感じた。

一方、ヘレンはどうだろうか?
彼女の場合、薬を入手した場面は描かれていない。
彼女が精神病院で「そうか、あいつを殺せばいいのか!」となる状態までしか描かれていない。
ここからは映画を観ての推測。
ヘレンの薬への動機は、あくまでマデリーンに嫉妬させるためにあったように思う。
結果として、マデリーン同様、若さ、美貌、金だったのかもしれないが、その2人のベクトルは少し異なるように感じられた。

本当に説明しづらいのだが、マデリーンの根本がヘレンへの妬みであるとし、ヘレンの根本がマデリーンへの恨みであるとするならば、2人の行動は若干異なるのでは?
マデリーンはある意味ヘレンへの憧れが妬みへと成長し、ヘレンはある意味マデリーンからの被害者意識が復讐心へと成長したように思う。

さて、この2人が最終的に、お互いに手を組むというところが面白い。
お互いのメンテナンス(あえて「機械」の含みを持たせたいので使用した)のために、アーネスト医師に薬を飲ませて、永遠に自分たちをメンテナンスさせようとするのである。
最終的には、2人の思惑は外れ、本当に永遠の時間を2人で「仲良く」メンテナンスし合わなければならない、というオチが待っているという仕掛け。
あんなにいがみ合ってきた2人であったが、思ったよりお互いを殺害するシーンはあっけなかったにせよ、その2人が手を組まざるを得ないという状況とはどんなものだったのか。
2人の切っても切れない永遠の〈友情〉は互いの利害関係でのみ成立しているような気がするのと同時に、腐れ縁のような感覚も抱いた。
それは、どうも現実世界においても当てはまるような気がする。
もちろん(?)不老不死の薬はないだろうが…


不老不死の描かれ方 ― 邦題『永遠に美しく…』より
原題については後述するつもりだが、この邦題『永遠に美しく…』はなかなかお気に入りの邦題。
3つに分解してみると、

「永遠に」
「美しく」
「…」

まさに本作における「不老不死」を描いているような気がする。
「永遠」という言葉を想像できるだろうか???
どこまでが「永遠」なのか…
そんなもの、わかるわけがない。

そして、「美しく」
時代も地域も超えた普遍的な「美しく」はあるのだろうか?
地域によっては「痩せていた方がいい」があれば「太っていた方がいい」というものがあるように、完全にその「美」は相対的な社会的な価値観にすぎないはずである。更に、それは時代によっても異なるのだろう。
そうであるならば、彼女たちが目指す「美しく」には終わりがないわけで、そして文字通り彼女たちには時間の「終わり」がこないわけである。

そして「…」である。
先の「永遠に」「美しく」した結果どうなるのよ?と言うのが表されていると感じる。
不老不死になったはいいが、その「美」を確認しあうのは、2人だけであり、その永遠の時間の中で死にたくても死ねない状況が待っているのである。
ただし、そんな状態でも、あの2人は最後の葬式の場面で、ぶっ壊れながらも、そのへんにいる仲良し仲悪姉妹のようにケラケラしていたのだから、もしかしたら、彼女たちにとってはOKなのかもしれないが。
最後に階段から転げ落ち、全身がバラバラに砕け散りながらも悪態をつく場面が表しているように、
彼女たちは文字通り「割れ物でつながった友情」であるようだった。

不老不死と言えば、歴史の逸話で度々お目にかかるものである。
クレオパトラだったり、秦の始皇帝だったり、漫画『地獄先生ぬ~べ~』に出てきた戦国武将たちが狙った妖怪「肉人」であったり、アドルフ・ヒトラーだったり…
また、義経=チンギス・ハーン伝説のように、不老不死につながるような伝説もある。
アフリカのヌアー族という民族についての書籍を読んだときに知ったのは、彼ら呪術士たちは人を生き返らせるといったものもある。
「死」という概念、つまり「死生観」に影響するだろうが、人間が「不老不死」であったり「蘇生」に興味を持ってきたことは事実であろう。
その目的や価値観が違うことはあるだろう。
本作では「自然の法則に逆らう」という文字列とともにあの薬が使われていた。
おそらくこのアメリカ的な「自然」=「神の作った世界」とつながるのだろうが、それに逆らうことは古来からの禁忌であるとともに、人間の手で(マニエリズム)神に近づくという彼らの夢でもあったようだ。

本作の場合、不老不死となった彼女たちと比較対照としてアーネスト医師が登場している。
彼は、薬によって不老不死になることを恐れ、薬を飲まないのであるが、最後の彼の葬儀の場面で牧師が次のようなことを語るのである。

 彼の意志や記憶は、子供や孫たちに受け継がれて、永遠の存在になったのだ…

確かに、記憶の伝達といった意味で、「永遠に生きる」というこのセリフには賛同したいところなのだが、面白いのは、これを聞いた彼女たちの態度である。
悔しい、といった態度ではなく、ちゃんちゃら可笑しいと鼻で笑うだけ。
本当に不老不死になってしまった彼女たちにとっては、ちゃんちゃら可笑しいだけであるのだろう。
望むと望まざるにかかわらず、彼女たちは本当に不老不死になってしまったのだから。
でも、現実的にも、この「永遠に生きる」ということは死人にとってはわからないことである。
記憶がつむがれることは大いに賛成だが(というかむしろそうだろう)、それを「永遠に生きる」という表象手段はどうなのだろうか???
その担い手というか媒体の中で「変動しうる生」であるのではないのだろうか?
そうであるからこそ、「生」であるような気がしてならないのだが…


原題 Death Becomes Her について
直訳すると「死が彼女たちになる」(?)
これも面白い。
どう解釈したのかと言うと、
不老不死を目指した彼女たち、否、正確に言うならば、永遠の美を目指した彼女たちに待っていたものは終わりのないぼろぼろの生であった。
その「終わりのない生」こそが「死」であったのではないだろうか?
だから、「死」の状態こそが不老不死となった彼女たちを表しているのではないか?


俳優たち ― メリル・ストリープとブルース・ウィルス
最初に述べたように、昔観た時はメリル・ストリープとブルース・ウィルスが出演しているなどとは気付かなかった。
それでも、この映画の記憶は結構正しかったので面白かったのだろう。
それはさておき、メリル・ストリープはすごい!
この時、40代であったようだが、かわいらしい!
今の、親しみやすいおばちゃんとしての俳優人生もすばらしいが、かわいらしい彼女も素敵だ。

ブルース・ウィルスについては、彼からは『ダイ・ハード』的な『アルマゲドン』的なダンデーなオヤジが完全に頭にこびりついているのだが、本作での彼は小心者の中年男性。
メガネをかけて、メタボな様相で、全くブルース・ウィルスを感じさせない。
あんな役もできるんですな!
やっぱりハリウッドで長年活躍する俳優さんというのは、確かにコネなどの問題もあるとは思うが、皆さん器用なんですな。
もちろん、1つのキャラに特化する場合もあるのだろうけれど、器用な人だったと偶然発見すると、尊敬してしまうのである。


おわりに
amazonのジャンルには「コメディ」と分けられていて、実際に笑える映画ではあったけれど、そのお笑い要素には触れてこないレビューとなった。
何が面白いのかは観てからのお楽しみといったところか???
時間も長い映画ではないし、若きメリル・ストリープとブルース・ウィルス観たさで鑑賞するのも面白い。
たまに眺める映画としてはとってもおすすめ。
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