ちょい若おやじの映画と読書の記録

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"Words can't describe how it feels flying through an aurora. I wouldn't even know where to begin..."

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映画レビュー#27 キャスト・アウェイ [洋ドラマ]

2014.09.15 (Mon)

キャスト・アウェイ [DVD]キャスト・アウェイ [DVD]
(2012/09/14)
トム・ハンクス、ヘレン・ハント 他

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[説明]
公開:2000年12月22日 *日本公開:2001年2月24日
上映時間:144分
原題:Cast Away
監督:ロバート・ゼメキス Robert Zemeckis
脚本:ウィリアム・ブロイルズ・ジュニア William Broyles, Jr. (『アポロ13号』脚本)
出演:
トム・ハンクス Tom Hanks ― チャック・ノーランド Chuck Noland
ヘレン・ハント Helen Hunt ― ケリー・フレアーズ Kelly Frears
ニック・サーシー Nick Searcy (『ストーカー』) ― スタン Stan
音楽:アラン・シルヴェストリ Alan Silvestri (ロバート・ゼメキス映画のほぼ全て)

出典:エンドクレジット、 wikipedia キャスト・アウェイ , Cast Away
[あらまし]
―ソ連解体後のロシア(?)くらいの時代―
アメリカの広大な十字路を右折する1台のトラックの姿から物語ははじまる。
“ディック&ベティーナ ”と天使の羽と共に書かれた門にそのトラックは入っていく。
そこで何やら作業をしていた女性ベティーナから小包が手渡される。
超有名米国運送会社の"FedEx"に預けられたその荷物は、ロシアへと運ばれていく・・・。

FedExの海外出張としてロシアにやってきていたチャック・ノーランドの口癖は、
「我々は時間に縛られている。“時”に背を向けたり、“時”の観念を忘れることは、この商売では大罪だ!」
というもの。
チャックは当時のまさに“資本主義的”な(?)生活を刻むような男。
そんな彼には、大学院に通う彼女(バツイチ)のヘレンがおり、幸せな“時”を過ごしていた。
クリスマス休暇時に急きょ出張が決まったチャックは、ヘレンに婚約指輪と思われる箱をプレゼントし、「すぐに戻るよ」と言い残して飛行機に乗り込む。
そしてヘレンからは彼女の祖父の懐中時計(ヘレンの写真入り)を手渡される。
2人はお互いを愛し合い、結婚もほぼ決まったも同然・・・。
しかし、事件は突然に起きる。
飛行機が太平洋のど真ん中で墜落し、チャックは生死をさまよいながら救命ボートで独り波に揺られ、たどり着いたところは、完全に孤立した岩だらけの無人島であった。
漂着物は、FedExの配達物だけ。
ヘレンの懐中時計、バレーボールのウィルソン、天使の羽が描かれた小包、それらを心の支えに、彼のサバイバルが始まるのであったが・・・。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『フォレスト・ガンプ』のロバート・ゼメキス監督と『ビッグ』『フォレスト・ガンプ』など多彩な才能を見せる、知らない人のいない超ハリウッドスター(?)トム・ハンクスのスーパータッグ作品。
この映画のために約20kgも減量したトム・ハンクス。
トム・ハンクス演じるチャックが独り無人島を生き延びる過程で、彼は一体何を考え、何を支えに生きていくのか???
(文責・管理人)

[レビュー]
最初に、トム・ハンクス出演関連レビューの紹介。
映画レビュー#4 ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
映画レビュー#26 クラウド アトラス


本作から感じた率直な感想は、
「痛そう!」「自分だったら死んでるかなあ」「俺って当たり前を享受しているなあ」
である。
本作の大半は無人島でサバイバル生活を送るチャック1人のシーンである。
それだけに、無人島生活中のチャックに自分自身を投影させながら、観ていることが多かったように思われる。
ただ、本作は無人島で孤独にサバイバルをする冒険物語が軸なわけではない。

従って、今回のレビュー構成は、
 ①無人島サバイバル生活
 ②チャックとケリー
 ③チャックと天使の羽
 ④チャックと“ウィルソン”
 ⑤結末の解釈

この5点でやっていく予定だが、①~④までは相互に関連しあっていると思われるため、それぞれにオーバーラップするかもしれない。

無人島サバイバル生活
まずは、「無人島サバイバル」自体について管理人が感じたことを少しだけ。
少年時代、管理人は夏になると、家族で近くの海によく行ったものだ。管理人にとっての海とは「岩場」であり、ビーチで楽しく遊ぶというものではない。ごつごつした岩場で、海パン一丁で素潜りしていた。海の広大さを身を以て体験し、どこまでも続く海から感銘を受けていたのは間違いない。
ただ、同時に、海とは恐いものでもある。その広さゆえに、気付いたら沖まで流されたり、戻ろうにもどんどん沖に流されたり、急に足元が深くなったり、岩場で体をぶつけたり、手足を切ったりと数えだしたらキリがないほど恐怖や痛い思い出も多い。
本作を鑑賞していて、まさにこれらの感情を思い出したのである。
チャックは決してサバイバルの達人ではなく、普通の会社員であり、最初はどう考えても即餓死しそうな動きしかしない。ボートで島を脱出する姿は、どんどん沖に流された記憶が思い出されたし、岩場での怪我は、少年時代の同じような怪我を思い出した。実のところ、「血」を見るのが苦手なので、今こうしてシーンを思い返しているだけで、ブルッとしてしまう。
でも、全然スプラッタ映画は見れてしまうので、やはり海の怪我というのがよっぽど経験的に感じてしまったのだろう。
チャックが過ごす無人島は本当に自然の驚異そのものであるが、なんと人間の弱いことか、と思う。文明の利器を何も考えずに享受していると、こんなとき本当に困るのだろう。
チャックが無事生還してから、当たり前に並んだ食べ物、チャッカマン、ナイフ、ふかふかのベッド、電気などを見る表情が実によくそれを表していたように思う。
そして、記憶に新しい「3・11」をはじめとする大地震や大雨による洪水などによる被災を考えると、本作は決して「ありえない」話ではないのだろう・・・。


チャックとケリー
チャックとケリーについては、物語の冒頭でお互いがお互いを必要としているような愛情を感じるような演出であったと思う。おそらく、あのままチャックが遭難しなければ、彼らは結婚して子供を作り幸せな家庭を築いていたのだろう。
それだけに、終盤の2人の表情は心にくるものがあった。
映画ではチャックの無人島4年間が描かれていたわけだが、その間のケリーの生活を思い描いてしまった。チャックを失ったことを何とか自分の中で整理し、結婚し子どもをもうけたところにチャックが生還してくるのである。チャックもケリーも共通してお互いを愛する気持ちはそのままでありながら、今のケリーの幸せとの間で苦悶する2人の表情がさすがだった。

 これからもずっと愛している

というケリーのセリフを聞くと、言葉にし難い色々な感情が湧いてきた。


チャックと天使の羽
島に漂着してきた様々な配達品を駆使してチャックは生き延びるわけだが、この天使の羽が描かれた小包だけは中身を確認しなかったところがこの映画の謎解き要素なのかもしれない。
あの中身は一体なんだったのだろうか?
中身自体が重要ではないと思うので、それはここでは隅に置いておく。
チャックにとってあの天使の羽マークは無人島を生き残る上での心の支えとなっていた。
あの小包は物語の冒頭で出てくるものだし、誰が誰に贈ったもので、大体どのくらいの頻度で贈っているか、そして贈り相手との関係がどうなったかは物語の終盤を見れば大体の察しが付くだろう。
天使といった概念はちょっとわかりづらいので、あそこまで執着させたチャックの心情は掴みにくかった。
ただ、どんな人だろうと、何かに想いや精神を託すのは共通しているのだと思う。
ロバート・ゼメキス監督ならではの伏線の1つなのだろうが、冒頭のシーンから終盤のシーンにかけてつながっていくための重要アイテムとしての役割を天使の羽は担っていた。


チャックと“ウィルソン”
“ウィルソン”というのは、あのスポーツメーカーのウィルソンであり、FedExの配達物で漂着してきたものの1つであるバレーボールである。一緒についていたメッセージカードから察するに、祖父から孫に向けて贈られた誕生日プレゼントであった。
このウィルソンがチャックにとってはとてもとても大切な相棒になっていくのである。このウィルソンに語りかけるトム・ハンクスの表情はどのシーンも見ものだと思うが、個人的には、最初に火を点ける場面とお別れをしてしまう場面の表情がよかったなあ、と思う。
たかがバレーボールであるわけだが、チャックにとってウィルソンと向き合うのは、自分自身と問答するものでもあり、孤独とではないという思いを持つためにもかなり重要な相棒となっているのである。
あの場面で、ウィルソン側からの言葉や妄想シーンがなかったのがよかった。それをしちゃうとせっかくのトム・ハンクスの素晴らしい演技が埋もれてしまっていたように思う。
まあ、監督の頭には最初からなかった演出かもしれないが・・・。
まさか、バレーボールが流されるときに、映画を観ながら「ウィルソーン」と心に思っている自分がでてくるとは思わなんだ。それだけチャックに感情移入していたということなのだろう。


結末の解釈
まず、ケリーとの場面があった後に、チャックが同僚の家で語る場面を考えてみたい。
チャックはそこで無人島生活で「生きる」ということについて考えていたことを語るのである。
自殺を考えたときに、上手く自殺すらできなかった、と語る場面がある。いつ、どんなふうに自分が死を迎えるかだけが、自分に選択できる唯一のことであると感じたチャックであるが、その自殺でさえも自分でコントロールできないものだと思うのである。その結果、チャックは「息をし続ける keep breathing」ことにするのであるが、
「毎日毎日太陽が昇っても、潮風が新しいものを運んでくれる」と、ケリーを失った状態でも生き続けることに価値を見出しているように思えた。チャックにとってケリーはいわば生きのびるための目的であったはずだけに、それが叶わなくなった今でも生き続けるという選択肢をとるのである。
だからこそ、最後にこの先どうなるかわからないなりにも、小包とウィルソンを本来の持ち主に返しに行く最後の場面につながっていく。

あの最後の場面で、出会えなかった小包の持ち主にあの十字路で出会うわけだが、あの後彼がとった選択肢は何だったのだろうか???
状況的には彼女も旦那と別れているようだし、あそこで追いかけて2人の恋愛が始まる、みたいな感じだとうれしいのだが。
ただ、最後の場面でチャックが見ていた先はどうも自分が通ってきた道であるように思える。これは何回か巻き戻しをしたので、多分あっていると思うが・・・。
管理人の解釈としては、決して後ろに戻ろうとしている、という意味ではなく、過去を振り返った上で、あの表情を見ていると「やっぱり何があるのかわからない、嗚呼それが人生!」のような感覚を抱いていたように思う。

本作を観た方はどう捉えたのだろうか???


最後に
いずれにしても、トム・ハンクスはすごい役者さんだな、と思った。
ただ、『ビッグ』の時みたいにお笑い要素の彼の方がどちらかと言えば好きかなあ・・・。
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