ちょい若おやじの映画と読書の記録

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"Words can't describe how it feels flying through an aurora. I wouldn't even know where to begin..."

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映画レビュー#26 クラウド アトラス [洋SF]

2014.09.11 (Thu)

クラウド アトラス [DVD]クラウド アトラス [DVD]
(2014/02/05)
トム・ハンクス、ハル・ベリー 他

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[説明]
公開: 2012年10月26日(アメリカ) *日本公開:2013年3月15日
上映時間:172分
原題:Cloud Atlas
監督:
ウォシャフシキー姉弟 The Wachowski
(ラナ・ウォシャウスキー Lana Wachowski ,
アンディ・ウォシャウスキー Andy Wachowski)
トム・ティクヴァ Tom Tykwer
脚本:
ウォシャフシキー姉弟 The Wachowski
トム・ティクヴァ Tom Tykwer
原作:
David Mitchell , Cloud Atlas , 2004 , Sceptre
デイヴィッド・ミッチェル『クラウド・アトラス』(2013年、中川千帆訳、河出書房新社)
出演:
*本作においてはその作風から、あえて役名と符合させない(概ね1人2役以上)
トム・ハンクス Tom Hanks , ハル・ベリー Halle Berry
ジム・ブロードベント Jim Broadbent , ヒューゴ・ウィーヴィング Hugo Weaving
ジム・スタージェス Jim Sturgess , ペ・ドゥナ 배두나
ベン・ウィショー Ben Whishaw , ジェームズ・ダーシー James D'arcy
ジョウ・シュン 周迅 , キース・デヴィッド Keith David
デヴィッド・ジャーシー David Gyasi , スーザン・サランドン Susan Sarandon
ヒュー・グラント Hugh Grant
音楽:
トム・ティクヴァ Tom Tykwer
ジョニー・クリメック Johnny Klimek
ラインホルト・ハイル Reinhold Heil (『ストーカー』2002年)

出典:
エンドクレジット、
wikipedia クラウド アトラス , Cloud Atlas (film) ,
      クラウド・アトラス(小説) , Cloud Atlas (novel)
日本版公式HP:映画『クラウド アトラス』公式サイト (ワーナー・ブラザース映画)
アメリカ版公式サイト:CLOUD ATRAS (Warner Bros. Pictures)
[あらまし]
時代も地域も異なる6つの物語、そしてそれぞれに生きた人々・・・
そんなバラバラのピースが、どこかで何かがつながって1つの物語<歴史>を形成する。

「プロローグ Prologue
「波乱に満ちた航海の物語 Pacific Islands, 1849
「幻の名曲の誕生秘話 Cambridge/Edinburgh, 1936
「巨大企業の陰謀 San Francisco, 1973
「ある編集者の大脱走 London, 2012
「伝説のクローン少女と革命 Neo Seoul, 2144
「崩壊した地球での戦い Big Isle, 106 winters after The Fall
「エピローグ Epilogue

映画『マトリックス』(1999年)の監督ウォシャフスキー姉弟とドイツ人映画監督トム・ティクヴァがタッグを組んだ、同名小説の実写化。
トム・ハンクス、ハル・ベリーをはじめとする豪華キャストたちが1人2役以上をこなす。
はたして、この1人2役には一体どういう意味があるのだろうか?
そしてこの複雑で難解で壮大な物語を添える素晴らしい音楽「クラウド アトラス六重奏」
すべての配役、そして音楽までもが映画に取り込まれた1つの物語・・・。
(文責・管理人)

[レビュー]
笑っちゃうほど、手に負えない!!!
手に負えなさすぎて、逆に[あらまし]が短くなるという現象まで起きた。
ただ、最高に管理人の心を捉えた映画でもあった。
それはなぜか?
イマイチ現時点ではわかっていない・・・。
それは本作が管理人にとっては難解であり、まだ2回しか観ていない今では厳しい。
ただ、感じているのは、様々な要素(役、音楽、内容)が絡み合うような構成であったことに感動を受けたこと。
DVD付属のインタビューでトム・ハンクスが次のように語る。

 トム「脚本を読んだ後、疑問は感じなかったよ」
 質問者「理解できましたか?」
 トム「・・・NO!」


まさにこの通り・・・。

従って、今回のレビュー構成は、

 ①各物語の簡単なまとめ
 ②登場人物とその役者
 ③「すべてがつながっている」とは?
 ④ウォシャフスキー姉弟の『マトリックス』との超ちょい比較
 ⑤音楽『クラウド アトラス六重奏』

この5点でやっていくことにするが、前半の①②③については、映画の謎解きがここでは深くしたいわけではないので、軽くすませておきたい。現に、公式サイトにはプロダクションノートもアップされているので(誰が書いていて、誰の言葉なのかイマイチ出典がなくて丸呑みできない気分にはなるが・・・)、そちらを参照されたい。



各物語の簡単なまとめ
とりあえず、かなり簡単に書いてみることとする。
各物語のオチも含めるので、未見の方はこのあたりで・・・
なお、「簡単に書く」とは言え、各物語から何を読み取ったかもほんの少し醸し出したいので、それぞれの主人公たちがどのように変容したのかについて触れているつもり。あくまで簡潔に・・・。
また、「 」横の( )内にあえてジャンルも独断でつけてみた。
それでは以下が各物語の超簡単なまとめ

プロローグ Prologue
星空の下、老人が誰かに向かって語りかける。

波乱に満ちた航海の物語 Pacific Islands, 1849」(サスペンス)
1849年、奴隷貿易の契約を結んだユーイングは故郷ヨーロッパにむけて航海に出る。主治医として同乗する医師グース。日に日にユーイングは弱っていくのだが、それはグースが奴隷貿易でユーイングが得た莫大な金貨に対する欲望から毒薬を飲ませていたためであった。そんな中、こっそり船内に忍び込んでいた黒人奴隷とユーイングが関わりをもっていく。
そして、航海の末、名誉や身分を捨てて妻とともに黒人奴隷解放運動への参加を決意する・・・

幻の名曲の誕生秘話 Cambridge/Edinburgh, 1936」(ドラマ)
1936年、シックススミスとロバート・フロビシャーは男同士の愛を育んでいた。フロビシャーは学内での成績は優秀であるとは言えないものの、英国最大の作曲家エアズの採譜者として弟子になることに成功する。そして、フロビシャーは全てを失いながら、シックススミスとの愛とともに名曲「クラウド アトラス六重奏」を完成させ、自らの命を絶つ・・・

巨大企業の陰謀 San Francisco, 1973」(サスペンスドラマ)
1973年、優秀な戦場記者を父にもつゴシック記者ルイサは、とある石油企業の陰謀を知る。陰謀をバラすことを決意していた物理学者のシックススミス、アイザックも相次いで殺され、ルイサも命を狙われることに。父親を命の恩人と言う殺し屋の1人とともに陰謀を明るみに出していく・・・。

ある編集者の大脱走 London, 2012」(コメディドラマ)
2012年、編集者のカベンディッシュは作家ダーモットのおかげで多額の印税が舞い込む。そんな夢のような金持ち時間は一転する。借金返済にあてられ、更にはダーモットの弟分たちに金をむしりとられ、あげくには金持ちの実の兄から、老後施設にいれられることに。カベンディッシュには生涯唯一愛した女性がいた。彼女のもとへも行く勇気もなく、施設に入った今では行くこともできない。その施設は、なんと兄が出資したもので、老人たちを虐待していたのであった。カベンディッシュ含む4人の老人たちが大脱走を試みる。そして、カベンディッシュは愛した女性のもとへ行くのであった・・・

伝説のクローン少女と革命 Neo Seoul, 2144」(SF)
2144年、クローン人間のソンミは毎日決められたサイクルで給使の仕事をしていた。外の世界の住人たちと同じようなことをすることは許されない。10数年後の満期終了の日を夢見て働く毎日。そんなある日、同じクローンの1人ユナがソンミにこっそり1本の映画『カベンディッシュの大災難』を見せる。職場から逃げようとしたユナは殺されてしまうが、ユナと同じように、「思考する」状態を持ったソンミの前に、革命家ヘジュ・チャンという男が現れる。ソンミを革命の象徴として迎え入れようとするが、ソンミは「なぜ私が?」と困惑してしまう。しかし、クローン人間たちの末路を知ったソンミは真実を伝えるために、その象徴となる決意をする。そして、チャンとの間には愛が芽生えるのだったが、政府軍によってソンミたちはせん滅されてしまうのであった。

崩壊した地球での戦い Big Isle, 106 winters after The Fall」(SF)
崩壊後106回の冬が経過したころ、孤島の島の住人ザックリーは、自分の甥と自分の妹の夫が人食い族に殺されるのを見殺しにしてしまう。彼の中には、悪魔“オールド・ジョージー”が住み着いており、彼に悪の言葉を囁きかけてきた。残ったのは、妹とその娘(姪)だけ。そして、彼らの信仰する神“ソンミ様”のお告げに従う生活をしていた。そんなある日、“昔の人”の技術をもつプレシエント族メロニムが交易にやってくる。メロニムの目的は島にある天文施設より、地球外にいると信じられている人間たちへSOSのメッセージを送ることであった。しかし、その施設があるところは村の禁忌ともされている場所であったのだが、姪の命を助けてくれたメロニムの案内人としてザックリーは施設へと歩き出す。それは同時に、信仰とは反した「真実」を知ることにつながるのであった。人食い族との戦い、己の中にいるオールド・ジョージーとの戦いを、メロニムの支えで乗り越えるザックリーであった・・・

エピローグ Epilogue
星空の下、子供たちに語りかけていたのはザックリーであった。SOS信号が届いたおかげで、地球外のコロニーで生活しているザックリーが、自身の記憶を子供たちに語っていたのであった。そこには妻となった老メロニムの姿もあったのであった・・・

実際はこれらの物語がごちゃごちゃに切り取られながら、映画は進められていく。


登場人物とその役者
まずは、俳優たちが演じたキャラクターを整理してみよう。
エンドクレジットを観て笑ったのは久しぶりであった。
あんな形状の役名紹介ははじめて見た。
なお、wikipedia クラウド アトラスに人物図があったので、こちらを拝借させてもらい、Excel形式で少しいじったものを画像として残しておく。
クラウドアトラス 人物

とにかく、それぞれの俳優が様々な役を演じているのである。
なぜ、1人2役以上を俳優たちが演じているのか?
これについては次項にて・・・

「すべてがつながっている」とは?
いよいよ、ここからが本番である。
映画自体は、とても複雑で難解で、シーンが入れ代わり立ち代わりと大変脳みそが揺らされるのであるが、ある意味明快な主張は管理人としては捉えられているのではないだろうか。

「すべてがつながっている Everything is connected

この言葉は、公式サイト(日本版も欧米版も)のトップページで現れる言葉である。
従って、この言葉を押し出していることは理解しているつもりだ。
とりあえず以下に欧米版公式サイトでダウンロードした図を貼ってみる。
よかったら、大きいので、クリックして拡大して見てみてください。
CA_Mural.jpg
よくできているというか、何というか。
それぞれの時代を描いているのだが、それぞれが混じり合いながら、そしてつながっていくような印象を受ける絵だ。

さて、問題は、どうやってその「すべてがつながっている」を表現しているのか、ということだろう。
それは、6つの物語がわずかでありながら何か関連をもたせているところがまず挙げられるだろう。
作曲家フロビシャーがユーイングの航海日誌を読んでいたり、記者ルイサがレコード店で「クラウド アトラス六重奏」を聞いて何か感じたり、編集者カベンディッシュの手元に記者ルイサについての書籍があったり、クローン人間のソンミが観る映画が『カベンディッシュの大災難』であったり、島の住人たちの「神」がソンミであったり、更には、ユーイングの主治医グースが人食い族の「貝塚」を発掘していたり・・・

次に、同一の役者が様々な役として1人2役以上をこなしていることも挙げられるだろう。
しかも、人種を超えて特殊メイクによって演じさせていることもまたその要素になっているだろう。
更には、他の物語での上下関係がそのまま適応しない場合もあれば、常に悪者という場合もある。

劇中で「前世」とか「魂」とかも登場するので、仏教的な感覚なのだろうが、一応そのスタンスとして伝わってきやすいものになっていると感じた。

まあここまでなら、管理人の心は揺さぶらないのである。
本作は書きつくせないほどの、「つながり」があるのである。
ここからは、もしかしたら全く伝わりにくい表現を多用してしまうかもしれない。

1人2役、物語の関わり合いだけでなく、映画自体が物語の数に併せて班がわかれていたこと、そしてその間を役者たちが行き来していたこと、それらのスケジュール組みが綿密にせざるをえなかったこと、「クラウド アトラス六重奏」が劇中曲を超えて映画自体の補填になっていること等々・・・
何といったらいいのか、『クラウド アトラス』という172分の映画を超えて、「すべてがつながっている」ように感じられたことと言うのが妥当なのだろうか。
言葉で言えないところに限界も感じるが、今回はこのあたりで・・・。


さてさて、結局これらを前提として管理人が感じたことをほんの少しだけ。

常々、管理人が感じているのは、「境界線」というものが断絶的なことではなく、もっとこう溶け合ったような、関連しあったような感覚。
その曖昧な感覚を味わえたような気がして満足しているのだと思う。
ただ、死生観としては、「死んだら原子レベルに分解されてしまう」といった思想を持っているので、前世や来世といったものは理解したくはない。
ポイントは「理解したくはない」ということ。
それでもやっぱりお墓参りはするし、占いとか嫌いじゃないし、生まれ変わったら女の子にだってなってみたいと思っていたりするわけである。
「原子レベル」といっても、原子を見たこともなければ、死んだ後なんてわからないので、結局そうだったらいいのになあ、という点で同じなのではないだろうか。
つまり「信じるものは救われるのじゃ」ではないが、勝手に思いたいこと思っていればいいのでは?

個人的には、原子になって数億年後に地球が崩壊した際に新たな星々を構成する原子の一部になれたら、「死んだらお星さまになるんだよ」というおとぎ話的な感じでいいなあ、と思っているだけである。
科学でなんでも解明できると信じた時代は終わっているはずなのだが、どうしても科学が絶対、宗教や感覚はなおざりな感は今の時代でも否めない。
つい最近でもSTAP細胞からみで、「科学」とか「科学雑誌の権威」とか「日本の科学研究所のトップ」とか、本来の「科学」から離れて言葉だけが独り歩きしていたことは記憶に新しい。
だから、死んだあとどうなるかなんてわからないし、それぞれの死生観を無理強いするのは変なことのような気がする。

それでも、本作みたく美しく、連関していく様子が語られる姿には舌を巻いたのである。
映画マジック!
映画や小説といったフィクションの賜物のような感じではないだろうか。


ウォシャフスキー姉弟について
このレビューを書いててわかったのだが、兄貴が姉貴に変わっていたという事実。
wikipedia ウォシャフスキー姉弟によると、2008年に兄貴は性転換手術を受けたとのこと。

『マトリックス』を初めて見た時ほど「難解だ!」という感じにはならなかった。押井守氏の『攻殻機動隊』を10回くらいみて、ようやく片鱗の片鱗の切れ端は理解したという感じだった。
本作では、もっと余計な論理や理屈が取り除かれていたと思うので、感覚的な身構えができたのかもしれない。

それにしても、性転換手術をしているという、性別が曖昧な点もまた、本作と「つながっている」ようで面白い。


クラウド アトラス六重奏について
すごーく心地良い音色。
監督のトム・ティクヴァが作ったらしいが、色々なことのできる人はすごい!
そもそもこの「クラウド アトラス」って何さ、という疑問があるのだが、映画的には、星空があったり、雲がたなびいていたり、それらがすべての時代や場所で共通して存在していたりしたので、「すべてがつながっている」を表現したものなのだろう。
ちなみに、いつものweblio辞書によれば、「雲級図」らしいのだが、雲の形状だとか。


おわりに
ここまでお付き合いいただいた方ありがとうございました。
思うところはいっぱいあるのだが、書けないという何とも大変な状態にもなる映画。

長い映画だし、複雑だけれど、面白いと思うので、暇なときに見る映画としてはおススメ。
最後に「クラウド アトラス六重奏 the Cloud Atras Sextet」をyoutubeより
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コメント

No title
この映画を理解するのはかなり難しいですよね?
何がどうつながっているのか?いくら考えてもわかりにくい。
役者を流用したり、別の話の一部を忍び込ませたりで、
「つながっている」というんじゃ、レトリックがあるだけで
意味がないですよね。

僕は、「つながっている」というのは、
「人間は実にいろんなことをやらかすけど、全部このひとつの地球上のことで、
全部、ヒトという種のやらかすことである」といった意味なのではないかと
感じました。
そして、それはたったひとつの方向へと向かってつながっている。
その方向というのは、「滅亡」です。
全部のストーリーをまとめて、ひとつのことを言いたい、
という意味なのではないかと。

地球上の生物はみんな、エコシステムの良好なバランスの上で
「食って、排泄して、生殖」しています。
でも、ヒトだけがそれ以外のことに大きな意味や価値を見出している。
それがいいことなのか否なのか?

この映画の複数の物語は、「人種差別」、「同性愛」、「企業悪」、
「高齢化、虐待」、「遺伝子組み換え」、「邪教の信仰」など
生物の基本以外の、ヒト的なコトをテーマにしているように見受けられます。
しかも、どれも良くないことばかり。

エピローグで、地球滅亡後のヒトが現代の私たちに、
滅亡の理由を諭しているいるのではないでしょうか?

・・・そう言っても、僕もまだよくわかっていません。
何度も観てみなくちゃ見えてこないかもしれませんね。
No title
あ、同性愛のことを「よくないこと」というのはよくないですね。
僕はゲイではありませんが、まったく同性愛を否定しません。

「生殖」という意味において、そのままでは
生物繁殖の根本に欠けているというということを言いたかったんです。
逆にヒトは繁殖しすぎたから、
同性愛という現象が生まれたのかもしれません。

ごめんなさい。
大変失礼いたしました。
Re: No title
つかりこさん、こんばんは!
コメントありがとうございます^^
本当に色々と考えさせてくれる映画だと思います。
長くなりますが、1つずつお付き合いくださいませ~^^

> 僕は、「つながっている」というのは、
> 「人間は実にいろんなことをやらかすけど、全部このひとつの地球上のことで、
> 全部、ヒトという種のやらかすことである」といった意味なのではないかと
> 感じました。
> そして、それはたったひとつの方向へと向かってつながっている。
> その方向というのは、「滅亡」です。
> 全部のストーリーをまとめて、ひとつのことを言いたい、
> という意味なのではないかと。


なるほど、なるほど。
「滅亡」

全体通してもですが、一環して各物語にも「滅亡」は組み込まれているように思います。
形はどうあれ「滅亡」はありました。
それだけに、「滅亡」の反対側ってなんだ?とも思います。
劇中では、その「滅亡」と同じくらい「成功」や「幸せ」みたいなものも感じました。
逆に「そのやらかしちまうヒト」だからこそ「得られたもの」というものも多分に含んでいるようにも思いました。
本作が「輪廻転生」的なニュアンスがあるとしたら、浅い記憶ですが、仏教ではこの環から抜け出すことが、極楽浄土への道である、といったものがあります。
そうならば、本作に出てくるヒトは皆、まだまだヒトの世界をぐるぐる回っていることになるのでしょうか。
もしかしたらまさに「ヒトは常にやらかしている」のかもしれませんね。
まあ、でも本作からはその巡りあわせみたいなものに美徳を感じさせるような作りだったと思いますが・・・。
特に、作曲家ロバートとシックススミスが他の本作の物語では直接出会っていないような人物設定なのに興味が魅かれます。もしかしたら彼らの「魂」はあの時代だったからこそ「偶然」「運命」として愛し合ったのかもしれないな、なんて。

> 地球上の生物はみんな、エコシステムの良好なバランスの上で
> 「食って、排泄して、生殖」しています。
> でも、ヒトだけがそれ以外のことに大きな意味や価値を見出している。
> それがいいことなのか否なのか?

まさに、「いいことなのか否なのか?」
本当に、答えが見えません・・・。
私には恐らく死んでもわかりそうにないです・・・。


> エピローグで、地球滅亡後のヒトが現代の私たちに、
> 滅亡の理由を諭しているいるのではないでしょうか?

素朴な疑問としては、あのトムハンクス以外の部族たちはどうなったのでしょうか???
地球に残って「滅亡」の日を迎えたのでしょうか?
あの人食い族も、野蛮で粗暴でどうしようもないですが、家に帰れば「いいおやじ」なのかもしれません。
もしトムハンクスの部族以外「滅亡」だったとしたら、「ノアの方舟」みたく、「リセットボタン」を押しちゃっているような感慨にもなります。

人類が地球の「滅亡」を早めさせているのは間違いないのでしょう。
『猿の惑星』での「遂に、(核の)ボタンを押してしまったのか!」みたいなセリフがあったかと思いますが、同じような気分になっちゃいました。


> ・・・そう言っても、僕もまだよくわかっていません。
> 何度も観てみなくちゃ見えてこないかもしれませんね。

本当に同感します。
もしかしたら私には何度見てもわからないかもしれません。

小さな自分には何もできない、と思う一方で、何かをしたい、という思いにも駆られます。
本作の登場人物のように、私という一個の〈歴史〉もまた1つの大きな〈歴史〉の一部分、あるいはそのもの、であるのならば、どんな形で関わっているのでしょうか。
永遠にわからない問いかもしれませんけど・・・。


> あ、同性愛のことを「よくないこと」というのはよくないですね。
> 僕はゲイではありませんが、まったく同性愛を否定しません。

この「よくないこと」と言うのは、物語の中では垣間見えたように感じます。
だからこそ、彼らという若者は悩み、苦しみ、あの形を迎えたのかもしれません。

> 「生殖」という意味において、そのままでは
> 生物繁殖の根本に欠けているというということを言いたかったんです。
> 逆にヒトは繁殖しすぎたから、
> 同性愛という現象が生まれたのかもしれません。

深いですねえ。
同性愛には興味ありつつ、あまり詳しくはないのですが、同性愛の根本みたいな一考察に色々触れたくなりました。


かなり長々とすみませんでした。
今日もまた頭を抱えましたよ(笑)

ぜひまた私の頭を抱えさせてください(笑)

コメントありがとうございますm(__)m
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