ちょい若おやじの映画と読書の記録

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映画レビュー#21 最強のふたり [洋ドラマ]

2014.08.27 (Wed)

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(2013/03/22)
フランソワ・クリュゼ、オマール・シー 他

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[説明]
公開:2011年11月2日(フランス) *日本公開:2012年9月1日
上映時間:112分
原題:Intouchables
監督:エリック・トレダノ Éric Toledano , オリヴィエ・ナカシュ Olivier Nakache
脚本:エリック・トレダノ Éric Toledano , オリヴィエ・ナカシュ Olivier Nakache
出演:
フランソワ・クリュゼ François Cluzet ― フィリップ Philippe
オマール・シー Omar Sy ― ドリス Bakari Bassari dit Driss
アンヌ・ル・ニ Anne Le Ny ― イヴォンヌ Yvonne
オドレイ・フルーノ Audrey Fleurot ― マガリー Magalie
クロティルド・モレ Clotilde Mollet ― マルセル Marcelle
音楽:ルドヴィコ・エイナウディ Ludovico Einaudi
製作会社:Quad Productions
出典:エンドクレジット、 wikipedia 最強のふたり , Intouchables(film)
日本語版公式HP 映画『最強のふたり』公式サイト
[あらまし]
実話を基にした作品
大富豪のフィリップはある事故がきっかけで、首から下が麻痺しており、介護なしでは生きていけない体となっていた。フィリップの介護兼世話役を募集していた。多くの募集者の中から彼が選んだのは、「失業保険をもらうために、俺を不採用にしろ」というアフリカ系黒人のドリスという若い青年だった。当然のことながら介護をしたことがないドリスは最初は文句をたれる。それでもドリスは何だかんだとフィリップの介護をし、話し相手になり、笑わせ、フィリップの理解者へとなっていった。明るく、気さくに、いい意味でずかずかと入り込んでくるドリスはフィリップにとっては唯一「同情をしない」友人となっていった。そして、それはまたドリスにとってもフィリップとの生活は楽しく、そして自分自身を見つめ直すきっかけとなっていった・・・。
(文責・管理人)

[レビュー]
ずっとビデオ屋さんで気になっていた作品で、やっとこさ「準新作」扱いになったのでレンタル。
実は、残念なことに、管理人は「フランス映画」に非常に疎い。
これまでに観たことがあるフランス映画で記憶にあるのは『アメリ』(2001年)くらいしか思い出せない。
そして先に結論を言っておくと、今後「フランス映画」を積極的に観ていきたい、と思う。
そう思わせてくれる作品であった、というのが映画の内容自体ではない感想。
そして同時に、本作を本当に味わえるには、フランスないしはヨーロッパの文化や歴史をもっともっと知っておかないといけなかったのだろう、という気持ちも感じた。

何がそのような感想につながったかと言えば、音楽の口当たりの良さ、高級車のCMに出てくるような雰囲気、街並みが美しいこと、その対極のようにすたれた貧困街、格差などといったことを本作から感じたからである。
何より音楽がよかった。文字には表せないが、単調でありながら何かフランスの風が吹いているような(何じゃそりゃ?!)、とにかく綺麗。
そして、美しいパリのイメージや豊かな自然のイメージが多いような気がするが、本作で改めて感じたのは、「格差」というものである。その政治的な問題や社会の雰囲気をもっと体感的に知っていればまた本作への想いは異なるものになったような気がする。

さてさて、本作の内容については、少しばかり補足説明をしておく。
本作は事実を基にした作品であるが、大きく異なるのは、ドリスは黒人の青年という設定であったが、実際は、アルジェリア出身のアブデルという青年であった、という点である。これについては本作のエンディングで実際の2人の映像が使われている。

本作については邦題に対して難癖をつけさせていただく。
『最強のふたり』
わからなくもないが、本作は、「大富豪フィリップにとってのドリス」という視点がメインであったように感じられた。例えば、「最初は仲良くやれていた2人だが、物語の中盤に互いの不和から一旦別れ、そして最後はお互いが必要になっていくようになる」みたいな話ならそのタイトルでもわかる。でも実際はそうは描かれない。お互いの不和などはないし、ドリスの突飛な行動や明るさ、話し方、振舞い方などが大富豪のフィリップにとって「自分を〈同情〉しない唯一の友人」となっていくのである。
一体何が「最強」なのかわからない。
原題は"Intouchables"であり、英語版タイトルだと"The Intouchables"(ちなみにUK版だと"Untouchable")とのこと。とりあえず、French - English DICTIONARYによると、"Intouchable"に相当する単語として"Untouchable"が当てはまるようだ。
ということで次に、weblio英和和英辞書によると、"Untouchable"の日本語に相当する意味は、

  [形容詞]
  1手を触れてはならない; 禁制の
  2手の届かない; 無敵の,無比の
  3汚らわしい; 不可触賤民(せんみん)の
  [名詞]
  1(もとインド最下層の)不可触賤民
  2社会ののけ者
  3非難の余地のない人

というものであった。
やはり、「障がい者」という意味でのフィリップと「貧困者」「黒人」という意味でのドリスという2人ということでの"Intouchables"であったのではないだろうか。
実のところ、上の[説明]に貼りつけた日本語版公式サイトで流れている予告編はかなり再編集をかけているようだ。「あれ?こんなセリフこの場面で使われたか?」とか会話の組み合わせを変えていたりして、かなり別物になっているように感じた。もし本作を鑑賞したのであれば、この予告編も観てほしい。もちろんフランス語がわからないので、予告編の字幕とDVDの字幕のどちらが正しいかはわからないが、少なくとも、会話の流れを入れ替えていたり、混ぜ込んでいることは合っているのではないかと思う。『最強のふたり』に則した予告編を作ったのだろう。


俳優さんたちについて
レンタルDVDに付属していた役者さんたちのプロフィールによると、ドリス役のオマール・シーはコメディアンであるらしいが、ドリスの明るさやノリが伝わりやすい演技をしていた。その演技だったからこそ、フィリップ役のフランソワ・クリュゼの演技もよかったのではないだろうか。フィリップがドリスの明るさでゲラゲラ笑う姿が印象的だったし、ドリスの今後を考えて専属の世話役を解約した後に見せる孤独な表情も対照的にわかりやすいものであった。
ただ、残念だったのはフランスジョーク(?)の大半が理解できなかったことだろうか。まあ、これは仕方ない。wikipediaのフランス版では、本作は「コメディ・ドラマ」というジャンルになっていた。


最後に、フィリップにとってのドリスから感じられることについて少し感想を書いておきたい。
言わば正反対の2人である。明るく、話を聞いてくれる一方で、ずかずかと嫌がることもやってくるのがドリスである。
劇中でも、勝手にフィリップが会ったことのない文通相手(会わないこと、手紙であることを良しとしていた)に対して電話をかけたり、フィリップの感じる芸術に対して難癖をつけてきたりと容赦ないのである。
ただ、それがフィリップにとっては新しい価値観につながったり、思い切ったことにチャレンジすることになったりと好転する場面が描かれていた。
必ずしも映画のようになるわけではないけれど、他人に心を許したいと思うと、自分の気持ちや価値観を押し付けてしまいそうであるが、それは単なる自己満足の世界になるような気がして、それに気付いたときに何か淋しい気持ちになりそうである・・・。

そんな想いにふけることになった初鑑賞であった。
もっとフランス映画やフランスのことを詳しく知っている人の意見を見て回りたいなあ。
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