ちょい若おやじの映画と読書の記録

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"Words can't describe how it feels flying through an aurora. I wouldn't even know where to begin..."

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映画レビュー#15 レナードの朝 [洋ドラマ]

2014.08.16 (Sat)

レナードの朝 [DVD]レナードの朝 [DVD]
(2003/12/19)
ロバート・デ・ニーロ、ロビン・ウィリアムス 他

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[説明]
公開:1990年12月22日 *日本公開:1991年4月5日
上映時間:121分
原題:Awakenings
監督:ペニー・マーシャル Penny Marshall
脚本:スティーヴン・ザイリアン Steven Zaillian
原作:オリバー・サックス Oliver Sacks『Awakenings』
*実話を基にしているが、原作の医療ノンフィクションを、物語として再構成している
出演:
ロビン・ウィリアムズ Robin Williams ― マルコム・セイヤー医師 Dr. Malcolm Sayer
ロバート・デ・ニーロ Robert De Niro ― レナード・ロウ Leonard Lowe
ジュリー・カブナー Julie Kavner ― エレノア・コステロ Eleanor Costello
ジョン・ハード John Heard ― カウフマン医師 Dr. Kaufman
ペネロープ・アン・ミラー Penelope Ann Miller ― ポーラ Paula
マックス・フォン・シドー Max Von Sydow ― ピーター・インガム医師 Dr. Peter Ingham
ルース・ネルソン Ruth Nelson ― ロウ夫人 Mrs. Lowe (レナード母)
アリス・ドラモンド Alice Drummond ― ルーシー Lucy
音楽:ランディ・ニューマン Randy Newman
製作会社:コロンビア・ピクチャーズ Columbia Pictures

出典:wikipedia レナードの朝 , Awakenings
[あらまし]
1969年、マルコム・セイヤー医師はブロンクスにある長期患者病院に面接に来ていた。セイヤー医師は、人との会話や接触が得意ではない(今風に言うとコミュ障?のような?)、でも人間のことが好きな、生粋の研究者男で、これまでに医師としての臨床としての勤務ではなく、研究者として他の病院に勤めていた。しかしながら、病院側は彼を臨床医として採用した。なぜなら、この病院の患者とは、重度の神経症やパーキンソン氏病、「原因不明の病」の患者のことであり、名ばかりの「診察」と、隔離病棟のような施設であったためである。医師たちや看護婦(本作公開時では「看護士」ではなく、こちらの表現だったため、以下「看護婦」とする。)たちは、患者たちの何も変わらない、動かない日常に慣れており、「治療」という概念を持っていないような状態であった。
しかし、セイヤー医師は違った。セイヤー医師は、硬直したまま動かない患者の1人である、ルーシーの診察を行っていたところ、ボールを投げつけると反射的にボールを手で掴むということに気付いた。他の医師たちには単なる「反射神経」だと一蹴されるが、彼は患者たちが自分の意思では動くことができないが、何か他の物の意思を使って、体が反応しているのではないか、と考える。彼らの病は、「眠り病」と呼ばれていた嗜眠性脳炎(コトバンクへ)の患者のことであり、1920年代の流行の際に発症した患者たちが、この病院に患者として15人いることを観察実験によって判明する。従って、全患者は約30年間、硬直したような症状を抱えていた。そして、熱心なセイヤー医師を見て、看護婦のエレノアをはじめ、多くの看護婦や介護師、掃除のおやじまでが協力するようになっていく。
とりわけ、レナード・ロウの症状は重く、常に母親が介護をしていた。レナードはおとなしい性格で、母親には逆らったりしないような学業優秀な小学生であったが、小学生時代に嗜眠性脳炎が発症し、以後30年という年月が経過していた。
セイヤー医師は、患者の震えや硬直に着目してある仮説をたてる。それは、震えの行きつく先が硬直である、というものであった。つまり、この嗜眠性脳炎の「治療」の際に、震えの症状をもつパーキンソン氏病の震えを抑える薬が有効なものではないか、という仮説に至る。そして、当時、発表されたばかりの、パーキンソン氏病患者用の薬である「L‐ドーパ」という薬の投薬の許可を病院側から「1人だけ」「保護者のサインをもらうこと」という条件付きで受け、レナードへの投薬実験を開始する。そして、投薬の結果、レナードはついに目覚める(awakening)のであった。徐々に、薬の効果が効き始め、レナードは「普通」の人と同じ状態になった。レナード曰く、「まるで眠っていたかのよう、感覚がない」状態から目覚めたのであり、それはつまり、彼にとって突然30年後の未来にタイムスリップしたかのような感覚であった。次第に30年という変化を受け入れるとともに、セイヤー医師との外出の経験から、2人は友達として仲良くなるのであった。
そして、レナード以外の患者たちへの投薬も始まり、全員の患者が目覚めることとなった。喜ぶもの、とまどうもの、不安を抱くもの、様々な反応があったが、一様に日々の生活に対しての喜びにつつまれ、病棟内の空気も明るいものへと変わっていく。
そして、レナードは、レナードと同じような症状を抱える父親を持つ美しい娘ポーラに恋をする。ポーラにとっても、父親と同じような症状から回復したレナードの言葉には安心することも多く、彼の元にも訪れるようになる。しかしそれは母親にとっては、レナードを自分から奪われたような感覚であり、レナードの変化を敏感に感じ取ってしまう。
しかし、すべてが順調に進むわけではなかった。薬の副作用なのか、生きていることの喜びを感じたいのに病棟で自由のない生活環境のせいなのか、レナードは再び痙攣や硬直の症状が再発するようになる。性格も荒っぽくなってしまい、一時はセイヤー医師にも暴力をふるってしまうようにもなるが、友人であるセイヤー医師や他の患者たちのこと、そして自分の復活のために、セイヤー医師にすべてを記録するように告げる。そして遂に、レナードは再び「眠りにつく」のであった。同様に他の患者たちも再び眠りにつき、もう2度と「1969年夏の奇跡」が起きることはなかった。

ロビン・ウィリアムズ、ロバート・デ・ニーロの迫真の演技と、シンプルかつ奥深い脚本、美しい音楽の調和がとれた良作。
観ている方はもう一度、観ていない方にはぜひレンタル店へ、そう言いたくなるような、作品。
(文責・管理人)

[レビュー]
ロビン・ウィリアムズ(以下、ロビン)の死を受けて、管理人のロビン愛がほとばしったため勝手にはじめたロビンシリーズ第2弾。ちなみに、第1弾は映画レビュー#13 フック [洋ファンタジー]である。いつまで続くかはわからないけど、とりあえずふいに彼の演技が観たくなり、そして頭に浮かんだのが本作であったので、鑑賞した。

そのロビンの不器用な医師を演じる凄さ、中年体型の温かみのある笑顔や仕草の数々に涙がでてきそうになったのだが、相棒のロバート・デ・ニーロ(以下、デ・ニーロ)の迫真の演技とこっちが幸せな気持ちになる笑顔にも涙がでそうになる。結局はいろいろあって、号泣しちゃいましたが・・・。

従って、今回はお2人の演技するキャラクターやその演技について中心に感想を書いていき、また、本作の「目覚め Awakening」についての感想(邦題と原題の違い?)を書き、最後に、本作のレナードが語る「生きるということ」について自分の感想を書いていく予定。いつものように、それぞれにオーバーラップする可能性は高いが、お付き合いくださいませ。

ロビンとマルコム・セイヤー医師について
ロビンと言えば、映画『ミセス・ダウト』(1993)、『グッドモーニング,ベトナム』(1987)などコメディアンとしての明るさや面白さを見せてくれる上に、『ミセス・ダウト』、『フック』(1991)、『ジュマンジ』(1995)、『グッド・ウィル・ハンティング』(1997)など中年のおやじとしての温かさを見せてくれるし、更には、『ストーカー』(2002)のように怖いおじさんも見せてくれるような、とにかく凄い役者さんのイメージがある。とりわけ、本作で演じたセイヤー医師は、人間関係は不器用だけど、人間のことが好きなキャラクターであり、まさにロビンの中年太りな感じや温かな笑顔などがピッタリはまるキャラであった。
照れる姿、おどおどする姿などの優しさや温かさを感じる一方で、セイヤー医師の患者たちを「目覚めさせたい」と「目覚めさせてしまった」間の葛藤や苦悩も垣間見える演技であった。

デ・ニーロとレナードについて
デ・ニーロ出演の映画については管理人は語れるほど観ていない。なんと人生の損をしていることか、などと勝手に感じるくらい迫真の演技力を見せてくれる。とにかく、凄い。管理人が持ち合わせている数少ない形容詞では表せない。「眠り」の状態の時の硬直して一点を見つめる姿、「目覚めた」直後に風や音、光などを感じ取って幸福になっていることを表現する笑顔、中身はまだ子どもの要素を示すポーラに恋する姿、病状の再発の痙攣、そこからくる不安、ため込んだ怒りの爆発と沈静などなど・・・。とにかく顔面や背中で語ってくるのである。
そして、その演技力だからこそ、レナードの語る「生きることの素晴らしさ」を感じてしまうのである。
レナードとセイヤー医師の会話から、「生きること」について以下のように語る。

 人生は喜びだ、尊い贈り物だ
 人生は自由で素晴らしい
 我々は感謝の心を忘れている
 仕事、楽しみ、友情、家族への感謝


当たり前のことに対する感謝の気持ちだろうか、とにかく、デ・ニーロの演じるレナードの抑えきれない感情や表情など、心にぐいぐい入り込んでくるのである。
 
セイヤー医師とレナードの友情について
この2人の関係が、上でレナードが語る「友情」というものを表現していると考えられる。レナードとの関わりを通して、セイヤー医師は学ぶのである。セイヤー医師は当初、レナードとは対照的に、もじもじしたり、恥ずかしそうにカメラの前に立ったり、エレノアに好意を寄せているのに誘えなかったりと相変わらずの不器用さ。そんなセイヤー医師の思い切った投薬によって「この世に戻れた」と語るレナードはセイヤー医師なしでは今の感覚は味わえなかった。そんな「人という字は~、支え合って~」などと金八先生的な表現がしっくりくるような関係性。セイヤー医師はレナードのように、そのようなキザッぽいと言われそうな言葉に対してこっぱずかしそうに振舞うのだが、レナードとの闘病を通して、最後は医師会でそれらの言葉を語るのである。

 薬の窓は閉じられましたが、ただ1つ、別の目覚めがあったのです。
 つまり人間の魂はどんな薬よりも強いのです。それを忘れてはいけません。
 仕事、楽しみ、友情、家族、何よりも大切なもの、それを忘れています。
 純真な気持ち・・・。


そうして、「1969年夏の奇跡」と言う短い奇跡、結局レナードはじめ患者は皆元に戻ったけれども、この彼らが「生きていること」を感じ取ることで、セイヤー医師という1人の人生に大きな影響を与えたのであった。それはつまりAwakeningsというのは、何もレナードをはじめとする患者たちだけのことではなく、セイヤー医師など彼らと関係をもった人々もまたAwakeningsの中の1人であった、と管理人は感じ取った。

邦題「レナードの朝」と原題「Awakenings」について
この邦題と原題うんぬんについて、「邦題はだめだ」などとは言わない。英語圏の文化との違いや文字数や言い回しの問題などの影響が大きいと思うからである。単純にカタカナ上記にしてしまうことには違和感は感じるが。
英語の習熟度が低いので、その辺に強いお方の意見を聞きたいところであるが、管理人としては、予告通り(?)、すぐ上でオーバーラップさせている解釈をしたため、やはり原題かなあ。
複数形のsというのもまた渋い。ただし、これはあくまで勝手に感じたことであるので正解ではない。それでも、やはり、勝手に感じ取ることが管理人にとっての映画でもあるので、そこは重要なこととしたい。
この邦題or原題については様々な解釈を、いつかどこかで機会があれば、聞いてみたい。

管理人の感じたレナードの「生きるということ」について
これについては、このレビューを書いている中で完全にオーバーラップしながらやってしまっていることなので、改めてだらだらと書かないことにする・・・。
レナードの母親が感じ取った、レナードが変わってしまったという現実、結局不安の中、元に戻ってしまった患者たちを考えると、「生きている」という幸せを語ることは偽善っぽく感じる人もいるだろうし、それは理想でしかない、と感じる人もいると思う。負の側面という部分もまた無視はできないはずである。
それでも、やはりセイヤー医師が感じたように、管理人も「生きることの素晴らしさ」を感じたい。小さすぎるような、無理やり拾い上げたような、自分に酔いしれていると言われそうな幸せであっても、である。


とにかく「号泣してしまったちょい若おやじという奴がいた」のであった。
今回のところもまた、ぱっとしない感想文でしたが、なんと言葉にすればいいか、わからないくらいいい映画だと思うので、きっとまたいつかレビューを書くことがあるはずなので、その時に投げておこう・・・。
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