ちょい若おやじの映画と読書の記録

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"Words can't describe how it feels flying through an aurora. I wouldn't even know where to begin..."

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映画レビュー#12 ラヂオの時間 [邦コメディ]

2014.08.13 (Wed)

ラヂオの時間 [DVD]ラヂオの時間 [DVD]
(2000/09/21)
唐沢寿明、鈴木京香 他

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[説明]
公開:1997年11月8日(映画版) 
上映時間:103分
監督:三谷幸喜
脚本:三谷幸喜
原作:三谷幸喜(劇団東京サンシャインボーイズ)
出演: ( )内は役職orラヂオドラマ内の役名
工藤学(ディレクター) ― 唐沢寿明
鈴木みやこ(脚本) ― 鈴木京香
牛島(プロデューサー) ― 西村雅彦
千本のっこ(律子、メアリー・ジェーン) ― 戸田恵子
広瀬光俊(?、ハインリッヒ) ― 井上順
浜村錠(寅造、マイケル・ピーター、ドナルド・マクドナルド) ― 細川俊之
野田勉(丸山神父、マルチン神父) ― 小野武彦
保坂卓(ナレーション) ― 並樹史朗
鈴木四郎(みやこの夫、ジョージ) ― 近藤芳正
バッキーさん(構成作家) ― モロ師岡
大田(効果マン) ― 梶原善
永井(牛島の部下であり愛人?) ― 奥貫薫
堀之内(編成部長) ― 布施明
守衛 ― 藤村俊二
古川(千本のっこマネージャー) ― 梅野泰靖
辰巳(ミキサー) ― 田口浩正

桃井かおり、佐藤B作、宮本信子、市川染五郎、渡辺謙

出典:wikipediaラヂオの時間

[あらまし]
ラヂオドラマの生放送収録が始まろうとしていた。企画としては、一般公募による脚本の中から優秀なものを選び、それをラヂオドラマとして放送するというものであった。脚本として選ばれたのは鈴木みやこの書いた『運命の女』。主人公である、パチンコ屋でアルバイトをする律子が自動車のセールスをする夫がいながら、パチンコ屋で知り合った村の漁師である寅造と恋に落ち、その関係に悩む女を描いたものである。この脚本は実は、作家のみやこ自身を投影した要素があるものでもあった(律子が不倫をしていたわけではにようである)。リハーサルを終え、無事に収録が始まろうとしていた。プロデューサーの牛島はみやこに「ラヂオドラマというのは、無限の可能性を秘めている。ナレーターが『ここは宇宙です』といった瞬間、視聴者の中で想像上の宇宙が生まれる。」とラヂオドラマの可能性を熱く語り、みやこもスタッフや役者たちに感銘を受けながら、その本番収録を期待していた。
しかし、律子役の千本のっこが1つクレームを付けることに、このすったもんだの2時間が始まることとなる。千本のっこという「あばずれな」役者、元々スターであるという強いプライド、とにかくわがままにクレームを付け始める。役名を律子から「メアリージェーンに変えろ」とか「パチンコ屋では働きたくないから、ニューヨークで働くバリバリのキャリアウーマン女弁護士でありたい」とかどんどん注文を付け始める。そして、徐々にスタッフ一同が熱い思いでみやこの作品を作ろうとしているのではないことが見え始める。プロデューサー牛島は、ひたすら上に頭を下げ、ごまをすり、全くみやこの側につこうとはしない。ディレクターの工藤も、はじめから、「与えられた仕事をこなすだけ」と自分を殺して番組が成立するように、逆に何も考えずに坦々と作業をこなす。他にも、スポンサーと千本のっこのことしか考えない編成部長や千本のっこのわがままが許されるなら、とクレームをつけはじめる寅造役の浜村錠、ニュースキャスターが本職であるがゆえに真面目すぎるナレーションの現実追求などなど。
嘘が嘘を呼ぶ。まさにこの通り、どんどん脚本の内容が変わっていってしまう。ついには、みやこも怒りをあらわにするようになるが・・・。
ラヂオ収録現場という小さな空間で描かれるどたばた劇。まさに舞台出身の三谷幸喜マジックが炸裂している。更に、それを支える名俳優たちの演技が光るどたばた喜劇。喜劇でありながら、終わった時に「んんん???」と考えさせられる社会風刺も盛り込んだ作品に仕上がっている。ぜひ、素晴らしい役者たちの演技に酔いしれながら、随所にちりばめられた細かな仕掛けに、笑い転げてほしい。
(文責・管理人)

[レビュー]
三谷作品の中でも管理人にとって一番好きな作品ではないだろうか。とにかく、小さな空間で起きる多様なドラマや笑いの仕掛けの多さに見いってしまう。そして、俳優たちのハマり具合も素晴らしく、そして、実際の業界人間に対するイメージとして間違えてはいないのでは、と思わせてくれる。桃井かおりや佐藤B作、渡辺謙、市川染五郎などの個性的な役者さんたちがちょい役で出てくるのもまた「ニヤり」としてしまう。

とにかく「喜劇」というものがどういった具体的な定義があるのかはわからないが、「喜劇」というのが適するものになっているのではないだろうか。ネタとしては見れば見るほど伏線も見えてきて面白くもなるし、何度見ても面白くなる。初見であっても当然面白いわけだが。その細かな「嘘」「文句」「話のすり替え」についてはここでは述べないこととする。

ここでは、管理人が本作を通して感じたことについて少し述べておきたい。
どのように本作を味わったのか。
結局、鈴木みやこの書いた脚本は大幅に変わることとなってしまった。そして、最終的に工藤ディレクターの行動を通して、物語の核心とされる部分を守りきることにはなるが、だからといって、プロデューサーをはじめ、全員のスタッフの何かが大きく変わるなんてことはない。それは工藤の言葉にも見受けられる。

 〈前略〉これは作家先生のためじゃあない、俺たちのためなんです〈後略〉

しかしながら、その現実という世界の中で自分たちの各々の中で譲ってはいけないもの、曲げてはいけないもの、というものをそれぞれが守ることとなる。それが、たとえ些細なものであっても、偽善的なことであっても、自己満足なものであっても、それを曲げないこと、持ち続けること、というものに対する想いを感じた。
本当に、小さな幸せかもしれない。
それでも、今、現在の管理人が何か全力で打ち込んでいるものがないこと、そして自分であるための小さな幸せや曲げてはいけないものというものを保持しているとはいえない。むしろ、何を保持しているのかもわからないし、今はまだこれでいいのかもしれない。ただ1つ感じるのは、いつか「リアルおやじ」となった時にこの心を忘れてしまっていることはいやである。なんでもいい、何か守るべきものを持っていたい。それが何になるか楽しみでありながら、不安でもあり、全体的にはわくわくが強い。

さて、本作を鑑賞するにあたって、人それぞれの感想があって然るべきだが、あくまで喜劇。
まずは、とにかく笑いながら観るのをお勧めする。
誰かと一緒に観ても幸せな気持ちになるし、独りで爆笑しながら観ても面白い。
また、若き日の唐沢寿明のカッコよさに見いってもいいし、藤村俊二の味わい深さに感動してもいい。
誰かお好きな役者さんがいると、尚面白い作品にはなるだろう。

とにかくおすすめの作品!

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コメント

こんばんわ
ワタシも、三谷映画の中で一番すきな作品かも…。
最近の作品は少し興行収入を意識しすぎているような…、
たまに原点に還ってみることも大切なのでしょうね?
Re: こんばんわ
映画カッパさん、こんばんは!
コメントありがとうございます^^


> ワタシも、三谷映画の中で一番すきな作品かも…。

巷では、三谷映画の中で一番好きではない、という意見を聞いたことがあります。
私は、本当に面白いと思うのですが・・・。

> 最近の作品は少し興行収入を意識しすぎているような…、
> たまに原点に還ってみることも大切なのでしょうね?

まさに映画カッパさんのおっしゃる通り、興行収入を狙いすぎているがあまり、役者さんも良く言えば、沢山出ていて、悪く言えば、出過ぎていてよくわからない、といったことになっちゃっているのかもしれません。
本作のように、小さな空間で少数精鋭なかんじで配役が割り振られている方が、もしかしたら三谷監督には向いているのかもしれませんね。
あれだけの役者さんを束ねることができるのは、三谷監督だからかもしれませんが・・・。

またまたコメント楽しみにお待ちしております!

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