ちょい若おやじの映画と読書の記録

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映画レビュー#10 遊びの時間は終わらない [邦コメディ]

2014.08.09 (Sat)

遊びの時間は終らない [DVD]遊びの時間は終らない [DVD]
(2000/11/24)
本木雅弘

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[説明]
公開:1991年10月5日(日本)
上映時間:111分
監督:萩庭貞明
脚本:斉藤ひろし
原作:都井邦彦『遊びの時間は終わらない』(小説新潮1985年?月号掲載)
出演:本木雅弘(平田巡査)、石橋蓮司(警察署長)、松澤一之(署長部下 松木)
    原田大二郎(次長 深川)、伊東真美(銀行員 桑野)、西川忠志(刑事 深川)
    今井雅之(中野巡査)、萩原流行(TVレポーター)、斎藤晴彦(佐原)
音楽:高木完
製作会社:株式会社にっかつビジュアル・リンク

出典:wikipedia遊びの時間は終わらない
[あらまし]
福島県のとある警察署長(石橋蓮司)は、署長としての評価をあげようと、銀行強盗実践訓練を実行する。マスコミを集めて規定したルールは、「犯人役は犯人として臨機応変に行動すること」であり、実践的な状況をアピールすることで、その警察活動のアピールを狙ったものであった。しかし、署長の狙い通りにはならなかったのだ!銀行強盗の犯人役の平田巡査(本木雅弘)はとにかく真面目で融通の利かない命令遵守の交番のおまわりさんであった。真面目ゆえに、全力で犯人役を務め、本当に銀行をジャックしてしまう。「馬鹿げたこと」として訓練中止の選択肢をとると、それは警察の「実践的な訓練」において失敗したことになるため、警察はなんとか本当に犯人として検挙するために、あの手この手を考える。しかし、平田巡査の細かな下準備(銀行強盗に関する本を読みこんだり、犯人の経歴を作ったり)の前には徒労に終わる。あくまで訓練であるがために、実際に発砲することのない平田巡査であったが、発砲の際には「ドン!」と口で発砲音を表したり、撃たれた人物は「死体」というプラカードをつけられたり、と真面目が過ぎるほどの細かな設定をやっていく。
真面目巡査の犯人役、真面目すぎる設定、本木雅弘の演技が光る、全編「大真面目コメディ」である!
(文責・管理人)

[レビュー]
久しぶりにレンタルビデオ屋さんで手に取って鑑賞。やっぱり面白かった。とにかく面白い。
ずばり、大真面目が過ぎるがための細かすぎる行動に笑いのツボが密集しているといった感じだろうか。その大真面目な巡査の「犯人モード」と「巡査モード」を演技する本木雅弘はやっぱり凄い俳優さんなんだ、と改めて実感する。
そして、責任転嫁の究極体のような署長を演じる石橋連司や何をやっても上手くはいかない名ばかりの次長を演じる原田大二郎などの名俳優たちの絶妙なバランスが最高である。

監督はもともと日活ロマンポルノで助監督などをして腕を磨いていたようだが、管理人の知る限り、『おくりびと』の監督の滝田洋二郎(『桃色身体検査』)や平成ガメラシリーズや『1999年の夏休み』『デス・ノート』の監督の金子修介(『宇野鴻一郎の濡れて打つ』『いたづらロリータ。うしろからバージン』)などの名監督たちも日活出身であることから、この時代の邦画の凄さを感じる。

聞いた話ではあるが、日活ロマンポルノでは少ない予算で、しかも2、3日で映画を作らなければならないが、裸さえ出せばどんな脚本でもいいというものであったらしい。様々な工夫や俳優、監督の若き熱意のようなものを想像できる。
本作も、飽きることのない細かな笑いや俳優陣の独特なバランスなど、工夫や熱意が詰め込まれているように思えた。監督の萩庭貞明はどうやら、武田鉄也、明石家さんまが出演していた『とられてたまるか』を本作の後に監督したようで、久しぶりに同作を観たくなった。これについては、別の機会にレビュー記事を書くこととしよう。

本当に、真面目すぎて融通がきかない巡査1人を捕まえることのできない、という所が実に面白い。署長の決めたルールである「臨機応変に」ということにあくまで忠実に従っているだけなのである。そもそも、この訓練を決めたのは署長のアピールにあり、マスコミを呼んだことで尚更、事件として独り歩きをはじめていく。警察の不手際をただ訴えたいというわけでもなさそうだ。むしろ、現在にも当てはまるような、「責任転嫁」や「仕事の能力」など一般的な仕掛けが多い。

また、野次馬やマスコミの煽りなど、事件として独り歩きをしていくことや集団心理・集団思い込みのようなものを表現しているようにも思う。それは、徐々に平田巡査以外の人もこの「強盗劇」の役者としての振る舞いをし始め、最終的には野次馬までもが、共犯役の中野巡査(今井雅之)のばらまく偽札(実際は新聞紙)に群がることで、犯人たちの逃走の一役を買うのである。

本当にすばらしいアイデアだと思う。原作は都井邦彦の同名小説であるようだが、役に入り込んだ真面目巡査を捕まえようとするが捕まえられない、というアイデアの面白さ!
それを監督や俳優陣など映画制作として映像化するにあたって、おそらく俳優陣の演技力や空気というものを視覚的に感じることで、原作とはまた異なる「笑い」や「味わい」が生まれているのだろう。
原作はまだ読んだことがないが、特に、本木雅弘などをはじめとする名俳優たちが原作をより面白いものに視覚化させていると思う。ぜひ機会があれば、原作を読んでみたい。

本作のおかげで、久しぶりにこの時代の邦画、日活ロマンポルノ出身の監督の映画などが観たくなった。今、過去に観たことのあるものとして、次に再び観たいのは、周防監督作品、金子修介作品、森田芳光作品などなど。
本作をきっかけに、観たいもの、レビューしたいものがまた増えそうで、楽しみだ!!!


そういえば、確か、相棒シリーズの監督で有名(?)な和泉聖治監督もロマンポルノ出身、のようなことを聞いたことがあるような・・・。


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